江戸時代から続く切り絵遊び「紋きり」の型紙と和紙折紙セット 春・桜の巻

紋きりあそび「花」之巻

本体価格 ¥1,200 (税込価格 ¥1,296)

江戸時代から庶民の間で愛されてきた遊び、「紋きりあそび」をご存じでしょうか?

紙を折って、型通りに切り抜き、そっと拡げれば、そこに美しい紋の模様があらわれる。それが「紋きり遊び」です。

当時は着物や手ぬぐいなどの日常品、のれんや看板、そして長屋の障子にまで「紋」があしらわれていました。センスの良いデザインの紋は「粋である」と言われて評価され、評判の役者や遊女のトレードマークとしていた紋は何か誰もが知っている。そんなアイコンとして、生活の中に溶け込んだ、ひとつの「美のカタチ」でした。

そんな「紋」ですが、プロのでデザイナーだけではなく、一般の庶民も自分でつくってみたい。型紙にそって好きな色の折紙を切り抜くことで、誰もがたのしめる。そんなところから始まったのが、この「紋きり遊び」です。







そんな「紋きり遊び」を、現代のみなさんにも楽しんでいただくためつくられたのが、このキット。

パッケージの中には、日本の春を代表する花である、さくら、梅、牡丹、たんぽぽ、山吹、蘭、すみれをモチーフにした紋きり型紙、24種類を収録。

さらに「紋きりあそび」についての解説、そして江戸時代の日本人が春の花とどのように関わってきたのかを知ることができる「桜と花の文化 カードブック」を付属。また紋きり初心者の方のための「わかりやすい折り方ガイド」と「もんきりらくらく定規」のついています。

そして、すぐに紋きり遊びを楽しんでいただけるように和紙折紙100枚も入っています。色は春の花を切り取っていただくのにちょうど良い桜色、桃色、紅色など11色が選ばれています。

もちろんこの色紙を使い終わったあとも、収載された型紙を使うことによって、あなたが選んだ色紙を使って紋きりを楽しむことができます。





実際に型紙にそって折紙を切り取ることによって、日本の伝統的な美意識でデザインをたのしみ、そこから様々な発見をしていただくことができるでしょう。

また出来上がった紋をリビングのテーブルや玄関先などに飾ることで、そこから江戸時代からつたわる、日本の「春」を感じ取っていただけるでしょう。

デザインや手芸のたのしみ、教材としてはもちろん、季節を感じる贈り物にも最適です。


Product Guide


紋きり遊びを楽しむために、以下の文具をご用意ください

はさみ、カッター、カッター台、
スティックのり(貼って剥がせるもの)


Recommendations


綺麗に切り取るためには良いハサミをごよういください フィンランドの名門ブランド「FISKARS "Functional Form"」がお勧め





左から「雀口桜」と「組合い桜」の紋 桜の文様が染織や工芸品を飾るようになったのは、江戸時代からと言われています





これは江戸後期の紋切り型 紋切り型についての解説書も付属しています









すぐに楽しめるよう、和紙折紙100枚も入っています



Sizes


15×15×2.3cm

Weight


227グラム

Author


下中菜穂

Contents


型紙:24種類
解説カード:7種類
紋切りらくらく定規
型紙コピー

和紙折紙:100枚
(11色・桜色、桃色、紅色など)










Product Guide


春の風物の切り抜きに最適な、美しい和紙、100枚が付属しています









型紙、解説書の他に、春の風物の切り抜きのに最適な和紙折紙を100枚付属しました。色は春の花を切り取っていただくのにちょうど良い桜色、桃色、紅色など11色が選ばれています。そのため、パッケージを開けて、すぐに「紋きりあそび」をお試しいただくことができます。






Contents


「紋きりあそび 花之巻」の遊び方








1.紙を折る

折り方はそれぞれの型紙の解説にそって行いますが、この「春の巻」では一ツ折りから五ツ折りまの五種類があります。付属の「もんきりらくらく定規」を使うことでうまく折れます。


2.型紙をコピーして、折った紙に軽く貼る

型紙は後で剥がしますので、貼って剥がせるスティックのりがおすすめです。


3.切り抜く

細かい部分から切っていきます。三、四、五ツ折りは紙の重なりがあるので、ゆっくりと切り残しの無いように切ります。


4.型紙をそっとはがし、拡げる

はやる気持ちをおさせて、ゆっくり剥がします。焦ってやぶいてしまうと、今までの苦労が水の泡になりますよ。













Recommendations


あわせてお楽しみください 全部で6種類の「紋きりあそび」があります








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Interview


デザイナー・インタビュー 下中菜穂さんにうかがいました









この製品をつくる、きっかけとなった出来事を教えてください

明治時代の遊びの本に「紋切り型」の型紙が並んでいました。それを見て、ふと実際に作ってみたのがきかっけです。思いもかけない美しい形が手の中から次々に生れました。

伝統的な家紋や文様については知ってはいても、こんなふうに自分で作って遊べるものとは、これっぽちも思ったことがありませんでした。なんで、こんなおもしろい遊びが世の中から忘れられてしまったのだろう?そういえば、伝統の「かたち」をちゃんと学んだことってないなあ。もったいないなあ。そんな思いが渦巻いて、いろいろ夢中になって調べました。

先ず出会ったのが、紋帖。今でも和服の紋を描くためなどに実用書として使われています。これがまた、私にとっては驚きの書でした。花や草、動物、月や星、雲や雷などの自然や様々な道具などがびっしり並んで、まるで博物図鑑です。そこからは、先祖達の自然観や暮らしぶりがうかがえます。長い時間をかけて育まれてきた「かたち」には謎もいっぱいです。

「紋切り型」に導かれ、文様の歴史をひも解いていくと、遊び心にあふれた愉快な江戸時代の庶民の姿が浮かびあがってきました。こんな人達が私達のご先祖さま!と思うと誇らしい気持ちでいっぱいです。彼らのようにもう一度「文様を暮らしの中で遊ぶ」という文化をとりもどしたい。そんな思いで始まったのが「ガジェットブックス シリーズかたち」です。


最終的な製品の形状やデザインが出来上がるまでに気をつけたことを教えてください

「紋切り型」という言葉は今でも日本語の中に残っていて、ありきたりでつまらないこと、という意味で使われます。この言葉の語源がこの「紋きり遊び」の型紙だったなんて!ちょっと驚きです。

もちろん、型があるので、誰にでも簡単に同じように「かたち」がつくれます。でも、型通りに遊ぶうちに、人は必ずそこからはみだしていきたくなるのですね。そう、型があるから「型破り」ができる。ああ、これも今私達が忘れかけている日本の文化のありようかもしれないなあと思います。

この本を作る時に考えたことは、「ふーん、なるほど」と頭でわかるだけでなく、実際に手を動かして身体に「かたち」が染みこんでいく快感(?)をみんなに味わって欲しいなということでした。だから、コピーしやすいカードブック。美しい色と質感の和紙折り紙もセットにして、「すぐやってみよう」と思えるような形をめざしました。

それからもうひとつは、親切すぎないということ。江戸時代も出版ブームで様々な趣味の本もたくさん出されていました。が、その記述は実にそっけないのですね。これって、この程度でもあとは読む人が考えて工夫したんだろうなあ。そう思いました。ひるがえって、今私達をとりまく「マニュアル」って至れりつくせりすぎて、読者が工夫する「余地」がないかもしれない。情報がありすぎてお腹いっぱい。そこから工夫してはみ出していこうとする気持ちが萎えてしまうということもあるのではないかしら。だから、なるべくシンプルに!そう心がけました。


この製品で使われている素材について、エピソードはありますか?

型紙は紋帖をもとに私達スタッフで新しく制作しています。紋切りができるように多少は変えてありますが、なるべく伝統的なものに忠実につくるようにしています。
もちろん、文様は時代とともに変わってきたものですから、唯一無二の正解はないのですが、いったんこれらの「かたち」や意味を忘れてしまった私達世代にとって、まずはスタンダードを知ることからだと思っています。スタッフも紙切りの技術が向上して、どんどん複雑な形になりがちなのですが、常に、初めてやる人や子どもやお年よりなどいろんな方が楽しんで下さる、ということを忘れずにいようと思っています。

いっしょにセットしている折り紙は埼玉県小川町で作られている機械漉きの和紙です。これはずいぶん探しました。畳んで切ってからから拡げるので、折った痕が気にならず、切り味や発色がよいものと出会えたのは本当に幸いでした。本当に「紋切り遊び」と相性がよく、同じ形でも色の組みあわせ次第で、まったくちがった表情を見せてくれる。いつも新鮮な驚きがあります。出来たものをいろいろ組みあわせて何か作るときにもこの紙の底力に感心します。ぜひ使って欲しい紙です。この紙をつくっている工場の方達もこんな形で使われることをとても喜んでくれ、私達の素晴らしいパートナーです。


AssistOnのお客様にメッセージをお願いします

「紋切り型」のことは、まだまだ、わからないことがたくさんあります。実際、このシリーズを出しながら少しづつ資料が集まり、パズルを解くようにいろんなことが少しづつわかってきました。それをご報告しながら新刊を出してきたといっていいと思います。昭和初期までは学校の教科書に載っていたり、屋台で型紙を売っていたといいます。もし、どなたかご存知のこと、資料などお持ちでしたらぜひ教えて下さい。
 
私達は、出版だけでなく、いろいろな場所で「紋切り型」を使ったワークショップをしています。
学校やカルチャーセンター、美術館や博物館、カフェで、公民館で…。その度に新しい発見や出会いがあります。今回も、アシストオンのみなさんと「紋きり型」を通じて出会えたことを嬉しく思います。読者のみなさんからも、学校や職場、介護施設や社会教育の場で使ってます!というご報告もずいぶんいただきます。そんなふうに、この「紋きり型」が人と人をつなげるお役に立てればいいなあ。みなさんからもお便りをいただければうれしいです。

いったん、滅びてしまった「暮らしの中で文様を楽しむ」文化を、こんなふうにして取り戻すことが出来たら愉快ですね。



原本となった江戸時代の紋きり型