40年以上も変わらない品質 バウハウスの遺伝子をもった筆記具の銘品

"LAMY 2000" multi-color ballpoint pen

つや消しの黒色のペン軸と、ヘアライン仕上げを施したステンレス素材との美しいコントラスト。ペンの中央部分のゆっくりとした膨らみ。そして手にしたときのざらっとした手触りと、なめらかなペン運びを助けてくれる絶妙な重量バランス。

無駄の一切を省いた、モダンで美しいデザインのこのペン。さて、みなさんはこのペンが、いつ創られたものだかお分かりでしょうか?

答えは1966年。なんと今から40年以上も前のこと。デザインしたのはドイツ・バウハウスの影響を受けた、ゲルト・アルフレッド・ミュラー。彼の名前が今なお語り継がれ、デザインの教科書にも登場するほどになったのは、彼がプロダクトデザインの歴史において、たいへん重要な製品を手がけたため。

そのひとつは今なお電気シェーバーのメーカーとして有名な「BRAUN」が、同社のその名声を決定付けることになった伝説的なシェーバー「SM 31」。そしてもうひとつが筆記具の銘品と言われる、この「LAMY 2000」。

40年以上に渡って世界中の人々から絶賛され、愛用されてきた、筆記具の歴史そのもの。そしてバウハウスの理念を具体化した「form follows function」(機能によってかたち作られるデザイン)の結実。

ペンのマニアならずとも、良い製品、良いデザインを生活の中に取り入れたいとお考えの方なら一度は手に取っていただきたい製品。

それがこの「LAMY 2000」です。







その「LAMY 2000」シリーズの中でも、もっとも機能性が高いのがこの「multi-color ballpoint pen」。外見のデザインはそのままに、内部に黒、赤、青、緑の4色のペン軸を収納した多機能ボールペンです。

上の写真は「multi-color ballpoint pen」のペン軸交換用のパーツを取り外したところ。LAMY社のペンの製造精度の高さを示す逸話としてペン愛好家の方が良く持ち出される話題の一つがこのパーツ部分。

写真の通り、分離されるパーツとパーツの継ぎ目が一切目に入りません。だから説明書をご覧にならなかった方は、どこからインクを交換して良いか分からないほど。ドイツのマイスターたちがLAMYの自社工場で作り上げることで初めて保つことができるこの製品精度の高さ。机の上に置いたときのその美しい形態は、ドイツの古都、ハイデルベルクの職人たちによって40年間も日々保たれてきました。

そしてこのクリップの付け根には小さく目立たず、「LAMY」のブランドネームが刻まれています。







ステンレスの無垢材からつくりあげられた、ペンクリップ。つや消しのヘアライン仕上げが施されたこのパーツを指で軽く開いてやると、クリップの後部自体が本体に沈み込むことが分かります。

実はクリップ自体になんとスプリングが組み込まれているという構造。今では他社の製品でも見られるようになりましたが、この構造は世界で初めてLAMYが開発し、実現したもの。シャツの胸ポケットに差し込んだ時にも、クッション性のある柔らかさを残しながらも、しっかり固定される。そして長く使っていただくための耐久性を備える。たいへん小さな機能ですが、オリジナリティーと高度な製造技術があってこそ実現できたデザインです。

ちょっと見るとまるで木製とも思える独特の風合いをもったペン軸。これは強化樹脂である『Makrolon」を職人がひとつひとつ手仕上げを施してつくったもの。下ろし立ての時には少しざらっとした触感ですが、お使いいただくほどに、表面に光沢が生まれ、黒色が強くなってきますよ。







4色のペン先は分銅式構造で、取り出したいペン先を選択。クリップの付け根部分にある青、赤、緑のサインから使いたい色を上にして、小さな「コト」という音が聞こえたら、ペンをノックします。ペンを収納する時には、再びノック。

もちろん一番使用頻度の高い「黒色」のペン先を出す時には、ペンクリップを上側にしてノックします。こんなところにも、必要以上に説明をしない、そしていつも自然で使いやすいという、バウハウスの遺伝子がこの「LAMY 2000」に宿っていることをお分かりいただけるでしょう。

40年以上もたくさんの方に愛用され、いつもそばにおいておきたい道具として使い続けられた筆記具です。大切な方に長くお使いいただける贈り物としても最適です。ギフトに最適なパッケージでお届けしています。またLAMY純正の牛革製ペンケースもご用意しています。



Product Guide





当店取り扱いのLAMY製品は日本正規代理店のものです 1年間の国内保証付きです









まるで木製のような独特の風合いをもったペン軸は強化樹脂Makrolonを手仕上げで磨いてつくられます





ノック部もステンレス製 再びノックすることでペン先が収納されます





内部には4色のペン先が収納されています





ペンの選択はこのペン軸内部に組み込まれた分銅式のメカニズムによって行います





どの色のペンが選ばれているかがはっきり分かるよう、ペン先にはその色のマークがあります





スプリングを内蔵した画期的なペンクリップ 柔らかく、かつしっかりとシャツのポケットやペンケースに固定できます

Sizes


ペン先収納時:長さ14×直径1.2cm
クリップ部分の高さ :3mm

Weight


21グラム

Specifications


4色油性ボールペン
(黒・赤・青・緑色)

Material


本体:強化樹脂マクロロン
クリップ、本体先端部、ノック部分
:ステンレス無垢材

Country of Manufacture


ドイツ製

Specifications


1年間の国内保証付き

Designer


Gerd A. Muller
(ゲルト・アルフレッド・ミュラー)

Award


1984年Busseロングライフデザイン賞
1988年ECデザイン賞
2006年JIDA Design Museum Selection
ほか多数

Brand Name


LAMY(ドイツ)















Variations
















"LAMY 2000" multi-color ballpoint pen

本体価格 ¥12,000 (税込価格 ¥12,960)










Options








"LAMY 2000"multi-ballpoint pen替芯

本体価格 ¥400 (税込価格 ¥432)


Product Guide


"LAMY 2000"multi-ballpoint pen用替芯








Designer


Wolfgang Fabian(ウルフギャング・ファビアン)









1943年、ドイツ生まれ。

ウルフギャング・ファビアンは工業デザインを勉強するまでは、優秀な金細工職人でした。

その後、スピーゲル・リサーチグループ・イン・マンハイムのデザイナーとして活躍。1981年には独自のデザイン事務所、「Fabian Industrie-Design」を率いて活動を開始。ペンや時計から、キッチンのシンクやシステムキッチンなどの厨房機器、住宅のドアのデザインまで、高い技術に裏打ちされた製品を世に送り出してきました。彼らが手がけた商品は国際的にも評価が高く、数々の受賞歴を誇ります。

LAMY社との仕事では、ペンのデザインの名品として名高い「LAMY Safari」(1980年)、そして「LAMY swift」の存在が知られています。









Brand Story






LAMY(ラミー)は1930年にドイツの古都ハイデルベルクで 家族経営の独立企業として創立されました。

ブランドとしてのLAMYは1952年にスタートし、「LAMY 27」という名の万年筆によって その躍進性と先進性が広く知られることになりました。 そして1966年「LAMY 2000」の登場により、独特のスタイルの LAMYデザインが誕生しました。

今日、LAMYは年間約600万本の筆記具を生産し、5000万ユーロの年間売上を誇る企業に成長しており、ドイツ国内のマーケットリーダーというだけではなく、ドイツデザインを 代表するブランドとして世界中にその名を知られています。





LAMYの技術について






LAMYの特徴の一つである革新的デザインは、現代的なデザインへの要求を満たすものだけでなく、より高い実用性のための技術の追及でもあります。

1966年に誕生した「LAMY 2000」が、そのよい例です。ステンレス製クリップには弾性という特徴があり、それまでの筆記具にもよく用いられてきましたが、ソリッドなステンレスクリップにバネを内蔵したのは、「LAMY2000」が初めてです。

これは見た目の美しさだけでなく、実用面においても優れた利点をもたらします。クリップに求められる確実なホールド性はもちろんですが、やさしく、布地を傷めることなく、その役割を確実に果たすことができるのです。

さらに、LAMY独自の先進的技術革新によって実用面が向上し、使い方の幅が広がったものに、筆記時に不要なクリップが胴軸に収納される「LAMY swift」や、一回のノックでポケットサイズからフルサイズのボールペンに変身する「LAMY pico」などがあります。

また、「LAMY sprit」は、革新的な製造工程によってできた製品で、クリップ一体型の極細のボディは一枚のステンレス板から作られており、ラミー流の省資源コンセプトを具現化したものです。

LAMYには、この他にも技術的革新を遂げた多くの製品があり、それはLAMYならではのユニークで革新的なデザインによって完成されたものです。





LAMYのデザインについて





プロダクトデザインは社内の専門部門で行うべきか? それとも外部のデザイナーに依頼するか? こうした事柄は、LAMYにとってはまったく問題になりません。

LAMY新時代の最初の筆記具(といってもそれは1966年のことですが)は、フリーランスのデザイナーとのジョイントプロジェクトによって生まれました。そのデザイナーとはバウハウスに影響を受けたデザイナーの一人、ゲルト・アルフレッド・ミュラーです。LAMYが新しいデザインのスタイルを確立し、そのスタイルを何年にもわたって引き継いでいくにあたり、彼を選んだ理由は、彼が生み出した製品を見ればおわかりいただけるでしょう。

上の写真はこれまでLAMYのデザインに関わってきたデザイナーたち。上段左から、ハンス・ヴェットシュタイン、リャード・サッパー、ウルフギャング・ファビアン、ゲルト・アルフレッド・ミュラー、フランコ・クリヴィオ、ナッド・ホルシャー、アンドレアス・ハーグ、コンスタンチン・グルチッチ。まさにLAMYのデザインは、デザインの歴史そのもの。

1970年代までにLAMYでは、フリーランスのクリエイティブ精神と、社内のデザインに携わる者との考え方の違いを互いに交換し、刺激し合うことにより、さらなるクリエイティビティを生み出すことに成功しました。やがて他のプロダクトデザイナーやデザインスタジオにまで波及していく、このような外部クリエイターとのコラボレーションは、LAMYにとって貴重な経験となったのです。





LAMYの考える品質




 


LAMYの新しい筆記具は、デザイナーやエンジニアの“技や才能の主張”をするために発表するのではありません。それらはLAMYの製品に対する基本的な尺度、すなわち「技術的な特徴や形は、それを使う人が必要としているものを生み出すためにある」ということに基づいて作られます。

高い独自性

LAMY製品は「筆記具の可能性を追求したもの」であることを目的とし、「一般的な、当たり前のもの」を目的とはしていません。革新的なテクニカルソリューションや新鮮なデザインは、他社の製品とは一線を画しています。これらのユニークで高い独自性は、新しい市場をも形作るのです。

使い勝手のよさ

デザインはLAMY製品の利便性を高め、筆記具本来の機能をスマートにかなえるものです。快適さと人間工学は、特に重要な要素です。デザインはLAMY製品の機能、技術、そして素材面での品質を反映すると同時に、美的にも楽しめる形へと昇華し、製品の高い技術性と品質を表現していなければなりません。

伝える力

個々のLAMY製品は、将来のユーザーに愛用されることをも、役割として担っています。デザインと価格は、市場における製品のポジション、品質やバリュー、ターゲットグループをわかりやすく表現していなければなりません。いずれも高い技術レベルが反映されたLAMY製品においては、シリーズ間の差異は技術ではなく、それぞれの価値や特徴だけとなります。

ファミリー品質

すべての新しい形と技術は、LAMYのブランドイメージを表すものでなければなりません。LAMY製品が“共有するもの”は、たとえ製品ごとに違ったターゲットグループがあるにしても守られるべきです。すべてのLAMY製品は独自性、先進性、利便性を持ち、正直であるという点において共通しています。この共有されたデザイン性によって、すべての製品が同じメッセージを持つこと。それが最も重要なLAMYのイメージです。

環境的要素

環境問題が、LAMY製品の基本的な技術やデザインのコンセプトに影響を及ぼしているのは明白です。私たちが資源を有効に使い、エネルギーを最小限に抑えた製造工程を採用し、リサイクル可能な製品やパッケージを使用するのも、それが生産者としての責任と考えるからです。






ドイツの古都、ハイデルベルグから





LAMYの筆記具は、ニューヨークや東京のオフィス、またブエノスアイレスの学校の教室など、世界中のさまざまな場所で使われています。これらの筆記具はすべて、ドイツ最古の大学がある町として知られるハイデルベルクの光を受けて誕生します。

1966年以降、世界的にも有名なネッカー川沿いの古い城下町から程近いこの地で、LAMYはモダンデザインの万年筆やローラーボール、ボールペン、ペンシルを製造しているのです。

グローバリゼーションが進んでも、何も変わるものはありません。LAMYは、アカデミックなコスモポリタンたちで栄えた、このハイデルベルクの地に強く根ざし、さまざまな面で地域社会と共存しているのです。






このような環境でLAMY製品が企画され、生産されています




LAMYディベロップメントセンター



企業の建築物は、そのブランドの個性や価値と決して無関係ではありません。形や資材の品質、部屋の中の照明や家具は、ブランドにとって大切な価値観や個性を形成するはずです。LAMYディベロップメントセンターは、その特徴的な外観から“ブラックガラス・キューブ”と呼ばれます。

この中で、“イノベーション・ワークショップ”という新商品の企画や試験が行われ、カラーやデザインが形成されるのです。まさにブランドのアイデンティティが作られるのがこの建物です。





LAMYガレリアとスカルプチャーガーデン(彫刻の庭)







アートは、私たちの世界を新しい違った角度で投影し、時にエキサイティングで斬新な発想をもたらします。LAMYがアートを愛し、身近に接しているのはそのためです。たとえば、自然光が満ち溢れる開放的なガレリア。ディベロップメントセンターとインジェクション・モールディング工場の中間に位置するこの空間は、まさに毎日の就業環境の身近に存在します。

ここはスタッフ間の打ち合わせはもちろん、地元の人々に開放するアートエキシビションの場としても使われ、ハイデルベルクのアートシーンの一部となりつつあります。さらに、緑豊かな工場の屋上庭園には立体アートが点在しています。LAMYのスタッフたちは、これらのアーティスト作品から、新しいものの見方やアイデアを発見し、自身の仕事に活かしているのです。









Interview


メーカー・インタビュー  ドイツLAMY社
取締役輸出部長 Erich Daniel(エリッヒ・ダニエル)さんにうかがいました









LAMYの製品はロングセラーのものが多いのですが、その理由は?


例えば、色々な筆記具がある中から、10人の方にペンを1本だけ選んでもらうことにします。おそらく多くの人はその基準として、それが有名ブランドであることや、それを持つことで自分のステータスをあらわすことができる、そんな雰囲気を持ったものを選ぶのではないでしょうか。ですから多くの筆記具メーカーもそういった市場調査を意識して、高級感あふれる筆記具ばかりをデザインしたがる。

しかしLAMYの考え方は違います。私たちは自分たちが良いと思った筆記具を作りたいと考えてきたし、そう努力してきました。自分たちが良いと考える筆記用具というのは、本当に使いやすいもの、書きやすいものであり、自分が本当に良いと信じたデザインであることです。別に金色でピカピカと輝いている見栄張りな筆記用具を使いたい訳ではありません。

その結果として、LAMYの筆記具を選ぶ方は10人のなかで、1人、もしくは2人くらいになってしまうのかもしれません。しかし私たちは、それで良いと考えています。

市場調査で分析される、8割とか9割の方に選ばれなくても、本当にLAMYの製品を気に入って、長く使ってくださる方がいらっしゃれば、それでいい。服や車を選ぶように、自分自身の視点や好みで選んでいただきたい。むしろ、そのようにして選んでくださった人のためだけに、私たちLAMY社は製品を作っていきたいのです。

たとえばアシストオンで扱っているTivoli Audioも、ハイスペックのオーディオ機器がたくさんある中から、このTivoliを選ばれていると思うのです。それと同じですね。その結果として、気に入った方だけが買って下さる。私たちは良いと信じたものだけを作り続けてきた。最初から世の中の流行を意識した製品づくりをしてきたわけではありませんから、それが自然とロングセラーになった。そう言うことだと思います。



アシストオンのお客様へのメッセージをお願いします


これからLAMYの筆記具を手にしよう、使ってみようと考えておられる方がいらっしゃったら、お気つけください!

既にLAMYを手にされている方はお分かりかと思いますが、一度、LAMYを手にされた方は、その使い心地に2本目、3本目と、気がついたら何本ものLAMYを買ってしまう。そんな方がほとんどであることを、私たちは市場調査の結果、知っています(笑)。ですから、はじめてLAMYを手にされる方は、特に気を付けてくださいね!






2008年11月アシストオン原宿店にて