色をたのしむ 形をくふうする 「色彩と形」の関係を学ぶ、かたちの色鉛筆

いろくみ



私たちの身のまわりにある、家電製品やインテリア製品。使うことが楽しくなる「色」、気持ちがやすらぐ「色」、そしてお家やお仕事場にきちんと似合う「色」。昨今の製品、特に日本のこれらの製品はその「色合い」がとても優れていることにお気づきでしょう。

パナソニックの美容家電日立の家庭用電化製品、そしてエプソンのプリンターなど、みなさんの身のまわりにある製品の「色彩」のコーディネイトや選定を行うプロのデザイナーであり、第一人者である小倉ひろみさん。

その小倉さんが、さまざまな形と色を組み合わせることで、立体と色彩の関係について、たくさんの方に知ってもらおうと、企画・開発したのが、この「いろくみ」





左側の4つの写真をご覧になってください。木と枝に生える葉っぱをイメージして、この「いろくみ」をつくってみました。4つはどれも同じ形のピースだけを使って組み立てたものです。

しばらく眺めていると、写真上から、春・夏・秋・冬、といった四季のイメージが見えてきませんか?

私たちがある「色」を見るとき、「形」を眺めるとき。自然とその「色と形」の関係を読み取り、何かを感じています。

色と形が触れ合い、共鳴する。それを手を動かしながら、たのしみながら、感じる、そして学んでゆくのが、この「いろくみ」の作られた理由です。





まる、三角、しかく、楕円、それぞれ大・中・小のピースを自由に組み合わせて、好きなものを作ってください。動物や植物のようなカタチ。建築物のようなもの、そして不思議なオブジェ。

年齢や性別を越え、もちろん色彩やカタチについての深い知識をお持ちの方も、小さなお子さまも。「いろくみ」はみんなが楽しめる「かたちの色鉛筆」です。

手触りの良い高品質で高い精度をもった紙製のピースを触りながら、実際に手を動かし、楽しみ、遊ぶ。そのうちに、色彩やデザインの教科書では得られなかった体験を身につけることができるでしょう。

2010年度のグッドデザイン賞受賞。「いろくみ」の遊び方、そして色彩とカタチの関係についての基礎的なことが分かるブックッレットも付属していますから、色と形に興味のある方、これから学んでみたいという方にも最適。

「いろくみ」の導入用としてつくられた「ピッコロセット」もご用意しています。こちらは贈り物にも最適です。


















Suitable Age


子供から大人まで

Material


表面(両面):マーメイド紙
芯材:厚紙

Country of Manufacture


日本製

Designer


小倉ひろみ
(おぐらひろみ スタジオピーパ)

Award


2010年度グッドデザイン賞受賞

実用新案登録第3158723号


Product Guide


一番上の写真は、シリーズセットの「光」と「水」の四角と三角を組み合わせる事で作ることができます














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色彩とカタチの関係について遊びながら学ぶ それが「いろくみ」










色彩のプロがつくった、これまでに無かったカード遊びのセット。それが「いろくみ」

まる、三角、しかく、楕円、それぞれ大・中・小のピースを自由に組み合わせて、好きなものを作ってください。動物や植物のようなカタチ。建築物のようなもの、そして不思議なオブジェ。

それぞのピースには表と裏、ちがって色になっていますから、隣り合う色同士が共鳴し、響き合っているのが分かるでしょう?そうしたら、その色合いにも注意してながら、カタチを作ってゆきましょう。

こうやっていろんな工夫をしてゆくうちに、自然と見えてくるのが、「色彩」と「かたち」の関係。同じピースを使った構成でも、色を変えるだけでも、そのモノの表情や、季節感が変わってくるのがお分かりになるでしょう。

これが「いろくみ」の楽しみ方。年齢や性別を越え、もちろん色彩やカタチについての深い知識をお持ちの方も、小さなお子さまでも。手触りの良い高品質で高い精度をもった紙製のピースを触りながら、実際に手を動かし、楽しみ、遊ぶ。そのうちに、色彩やデザインの教科書では得られなかった体験を身につける、そしてデザインのアイデアを検討する。

それがこの「いろくみ」の作られた理由です。









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「いろくみ」の考え方は3つの構成要素「光」「水」「大地」、この自然と同じです











「いろくみ」は、光、水、大地、という3つのシリーズがあります。この3つの構成要素は、この和たちたち囲まれている「自然」と同じ。

まずは3つのシリーズ、それぞれについて解説してゆきましょう。







いろくみ「光シリーズ」




色はお日様のなかにかくれています。 プリズムという三角のガラスに光を通すと 、あらふしぎ! 光から色が生まれます。

赤、黄、緑、青の順に4色が生まれるのは、実は光の長さの順番なのです。

赤は長い光から生まれ、青は短い光から生まれます。 そして、それぞれの色には決まった重さがあります。 黄は軽く、青と赤は重い。 赤は重い色なので、強く熱い力があり引きつけられます。

黄は軽い色なので、華やかで楽しく目立ちます。 緑は熱くも冷たくもなく、軽くも重くもないので、 おだやかにやすらげます。

青は重い色なので、すいこまれるような静けさがあります。 この4色からほかの全ての色が生みだされます。

光の正体は波長です。波長は長さによって屈折率が違うので、光をプリズムに通して色を分けることができます。 はっきり単光色に見える赤・青・緑を光の3原色といい TV や様々なカラー表示の原理として使われています。

この3原色に黄を加えたものを4原色といい、配色の基準となります。 ちなみに、西日が赤いのは太陽が地上近くになると長い波長の光だけが塵などを含む空気でもとどくためです。








いろくみ「水シリーズ」




水はわたしたち生きものになくてはならないものです。 水から空気が生まれ、空が生まれ、 地球がつつまれ、わたしたちがはぐくまれます。

コップの水は透明なのに川や海が青いのは、実は川や海が空の色を写しているからです。 そして空の色は宇宙の色が薄まった色です。

宇宙の色は何色でしょう? 答えは白と黒。 なぜかって? 宇宙には太陽の光がたくさんあるけれど 、その光が星にあたれば白く反射し、あたらなければ黒い闇だから。 でも地球にはたくさんの水があるので 、そこに光があたると宇宙の闇をうすめた青にみえるのです。

光があたると、ものには明るいところと暗いところができます。 光がいっぱいあたっているところは明るく白くさわやかで、 光が届かないところは暗く黒く寒くなります。

明暗を意識することは美しい色づかいのかくれた基本です。 明暗は白灰黒とともに水色の濃淡でもあらわせます。








いろくみ「大地シリーズ」




地球が何億年もかかってつくり出した大地は 、さまざまな場所でさまざまな色を見せてくれます。 それは暖かくゆったりとした時間の流れをあらわす色です。

そして大地は生きるをわたしたちにあたえてくれます。 お米や麦、牛のお乳、くるみや栗の木の実。 食べものの色は大地の色に似ています。

しぼりたてのお乳のクリーム色。 いちごやもものピンク色。 ぱりっと焼けたクッキーはキツネ色。
みんな大好きチョコレート!時がつくり出した色のブランデー。

おいしい色にもさまざまな明るさやあざやかさがありますが、明るさの近い色同士は仲良しですから、美しくおいしいハーモニーが生まれます。







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「いろくみ」の配色構成について









美しい色づかいには法則があります。この法則をおぼえれば誰でも簡単に美しい配色がつくり出せます。それは「自然の法則に従う」こと、光を分光して出る色の順番と色の明るさの順番をくずさずに色をつかうということです。

「いろくみ」はこの配色法則にもとづいて24色が選ばれており、幾何形態のカードに光(4原色)、水(寒色の明暗)、大地(暖色の明暗)の各シリーズの色がつけられています。

つまり「いろくみ」は色彩表現に必要な最小限の色数で造形あそびのできる立体版色鉛筆なのです。

ものは光を受けると、明るく暖かくなる部分とその反対側に暗く冷たくなる部分ができます。色をつかいこなすには、赤、黄、緑、青の4原色にくわえて、この明暗に意識をむけることが大切です。

暖かく感じる表現は「大地シリーズ」と「光シリーズ」で、冷たく感じる表現には「水シリーズ」と「光シリーズ」の組み合わせでつくり出すことができます。 もちろんそれぞれのシリーズだけで組んでも豊かな表情がつくり出せます。







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「かたち」であそぶ






「いろくみ」の楽しみ方は、色の組み合わせ、だけではありません。しかく、まる、三角、楕円、そしてそれぞれ大・中・小のピースを用意していますので、組み合わせて完成する「かたち」の面白さ、不思議さを体験してください。

例えば同じ色のピースだけを使って、さまざまなカタチのものを作ってみる。すると、かたちによってものの印象には違いがあることを発見できます。日頃みなれているものをくわしく観察するきっかけになり、かたちの基本が学べるでしょう。









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「いろくみ」の楽しみ方が分かる、色と形のことがわかる
特製のリーフレットが付属しています








この「いろくみ」の楽しみ方、そして「いろくみ」を使った学び方が、とても簡単に、そして楽しく理解していただけるよう、セットの中には「いろくみ」特別製のリーフレットが付属しています。

写真・右側のリーフレットは「いろくみ」を使って、「色と形」の関係を学んでいただくための作られたものです。こちらもできるだけ平易な言葉で執筆されていて、短時間で「いろくみ」の使い方を知っていただき、そして「配色構成」など、少し色彩の知識について、深く知っていただく手がかりとなる内容にも触れました。

また入門用としてつくられた2つの「ピッコロセット」には写真・左側のリーフレットが付属しています。こちらは最初に「いろくみ」が概略を知るためのもの。「いろくみ」の基本的な考え方を理解していただくために作られたものです。小学校・中学年から高学年の方にも理解していただける言葉で記しました。英語の解説も付いています。







そしてさらに「ピッコロセット」には、小学生のみなさんにもわかりやすい「いろくみであそぼう」というブックレットを付属しました。

こちらは実際にピースをどの手順でつくれば、どんなモノができるのか、くわしい解説が豊富な図解入りで解説されています。


色彩と形の関係についてのワークショップをお考えの方なら、このこの「いろくみ」ガイドブックはその導入の最適な教科書となってくれるでしょう。

また「色とかたち」についてこれから学んでみたいと思われている方、興味のある方なら、「いろくみ」は最適な贈り物になりますよ。












Variations






いろくみ「ピッコロセット その1」

本体価格 ¥2,800 (税込価格 ¥3,024)

「いろくみ」についての最初の一歩となるよう作られたセットです。

ピース数は24ピース。そして「光」と「水」の2つのセットからよりすぐったピースを組み合わせることで、「いろくみ」遊びを理解していただきやすいよう、検討して作られました。

お子様はもちろん、色彩と形について学ばれている方への贈り物にも最適なセットです。

Quantity


ピースの数:24ピース
















いろくみ「ピッコロセット その2」

本体価格 ¥2,800 (税込価格 ¥3,024)

「いろくみ」についての最初の一歩となるよう作られたセットです。

ピース数は24ピース。そして「水」と「大地」の2つのセットからよりすぐったピースを組み合わせることで、「いろくみ」遊びを理解していただきやすいよう、検討して作られました。

お子様はもちろん、色彩と形について学ばれている方への贈り物にも最適なセットです。

Quantity


ピースの数:24ピース


















いろくみ「Hikari」

本体価格 ¥8,900 (税込価格 ¥9,612)

太陽の光からうまれた原色~黄、緑、青、赤の「いろくみ」です。

熱帯魚やカラフルな家、乗り物など、生き生きとした楽しさいっぱいの造形、配色作品がつぎつぎ生み出せます。

Quantity


ピースの数:72ピース











いろくみ「Mizu」

本体価格 ¥8,900 (税込価格 ¥9,612)

水のシリーズは白、グレー、黒とブルーのグラデーションの「いろくみ」です。

モダンな家や乗り物、あるいはクールでちょっとこわい、へびやとかげなどがつくりだせます。

Quantity


ピースの数:72ピース











いろくみ「Daichi」

本体価格 ¥8,900 (税込価格 ¥9,612)

大地はたべものの「いろくみ」です。

お菓子でできているような家や動物、のりものなど、おいしそうな造形、配色作品が生み出せます。

Quantity


ピースの数:72ピース











Interview


デザイナー・インタビュー 小倉ひろみさんにうかがいました









プロダクトカラープランナー

1959年東京生まれ 1982年東京芸術大学美術学部デザイン科インダストリアルデザイン専攻卒業
NECデザインセンター(現NECデザイン)、在ミラノCDM社をへて1993年株式会社スタジオピーパ設立 同社代表取締役

色彩学会会員 金沢美術工芸大学非常勤講師/多摩美術大学非常勤講師/青山学院大学非常勤講師

サロンドプランタン賞:卒業制作 Gマーク:ホームテレホン「ベリーナ」 Gマーク部門別大賞「ネファックス9000」第一回大阪国際デザインコンペ大阪府知事賞 Gマークライフスケープデザイン賞:UDMプロジェクト(2009年) Gマーク:「いろくみ」(2011年)




この製品をつくる、きっかけとなった出来事を教えてください


生まれたきっかけは、現在非常勤講師で教えている青山学院大学の授業向けに適当なツールを探していたのですが、見当たらなかったことから自ら考案し、個展で発表したところ講評だったため量産化に至ったというものです。

私はカラーデザイン業務で商品につける色を企画するかたわら、デザイン系の学生や企業のデザイナーに色彩を教えることもしています。

「いろくみ」はデザインや美術が苦手なひとでも簡単にアートオブジェができ、楽しみながら配色の法則や形への理解を深めるきっかけとなるようなツールとして考案しました。



最終的な製品の形状やデザインが出来上がるまでに気をつけたことを教えてください


この12色は色の理論にのっとり、どう取り合わせても美しく響き合うような間隔になっているのです。さらにこの12色を、光と水と大地という(生きていくためにとても大切な)3つのテーマに分け、それぞれの色の性格付けをしました。

一方、形ですが、まる、三角、四角、だ円という4種類の幾何形態にしました。幾何形態は形のもっともシンプルな状態ですから、さまざまな形に想像することができます。つまりごっこあそび~見立てがしやすいのです。

サイズを大中小をそろえているのは、短時間でオブジェが作成できるためにはある程度のボリュームが必要なことからです。また胴体と部分などのつくりわけにもサイズの違いが必要なことも大きい理由です。



この製品で使われている素材について、エピソードはありますか?


紙を選んだのはやはり簡単に手に入る素材である、加工しやすい、親しみやすい素材である、といったことからです。そしてなんといっても色の美しさと表面の凹凸からくる手触り感の良さがマーメイド紙に決定した理由です。

量産までの苦労としては、抜き型をつかった製造上の問題で、紙の厚みとスリットの幅の関係をどうするかという点。通常抜き型で抜ける厚紙のスリット幅は2.5mmと言われていますが、「いろくみ」は紙厚1.6mm、スリット幅1.6mmです。

カーブスリットでしっかりはさむのにちょうど良い曲率をさがしだすという点。「いろくみ」は紙をカーブスリットでたわませ、その反発力でおさえるしくみです。

剥がれない強度でかつ打ち抜ける接着方法をどうするかという点。表裏のマーメイド紙と板紙の3枚を会わせるのですが、このときの接着が強すぎると抜くのに大変で、弱いとはがれてしまい使用強度が出ないので、その間を探し出すという点。などでしょうか。

でも、職人さんの熱意と技術で試作を繰り返し、いろくみが誕生しました。



AssistOnのお客様にメッセージをお願いします


アシストオンのお客様は商品のコンセプトをとてもよく理解していただける方々だと伺っています。「いろくみ」の楽しさをどんどん発見していっていただければうれしいです。






Product Guide


「いろくみ」ができるまで











この「いろくみ」のピースは、とても綺麗で、やさしい色合い。手触りも良くて、遊んでいて心地よい。そして、実際に遊んでいただくとすぐにお分かりいただける、ピース同士を組み合わせるスリットの高い精度。通常、抜き型で厚紙を抜ける限度をはるか超える、極めて高い精度で作られているためです。

実はこのピース、ひとつひとつ、東京・墨田区にある工場で、卓越した技術力のある職人さんが、ピースを丁寧につくっています。「いろくみ」が完成するまでの工程をご紹介しましょう。









「水」のシリーズのためのピースの制作をスタート。厚紙にあらかじめ表をグレー、裏をブルーの紙を張り合わせた色紙を、決められたカタチに打ち抜きます。







これが紙を打ち抜くためのプレス機。抜き型を設置した状態で、緑色の部分は、その抜き打ち用の「歯」を保護するためのゴムです。







その抜き型をプレス機の内部に移動させている場面。このプレス機は50年もの間働き続けています。

通常の抜き型で抜ける厚紙のスリット幅は2.5mmと言われていますが、「いろくみ」ではなんとスリット幅1.6mmとい極めて高い精度の打ち抜きを行います。







プレス機の中に紙を入れて、抜き作業を開始。抜き差長はこのように、紙を入れる側と、それを受け取る側の2人で作業を行います。抜いた紙を受け取る側の、紙の打ち抜き状態を確認しながら作業を行います。








少しでも不具合が見つかると、抜き台の鉄板の下で、その厚みを調節したり(上の写真)、抜き型の周囲のゴムの感覚を微調整します。打ち抜く紙の厚みが0.1ミリでも違ったり、打ち抜く紙の色によって紙の固さは変わってくるため、その度にこのような微調整を行いながらの作業をします。









完成しました!同じ色のピースを重ねたところです。