言葉と絵がまじり合って、メロディーになる。最高の製本技術を使い、谷川俊太郎の詩と、望月通陽の絵が溶けあって、1冊の美しい本になりました。

せんはうたう

書籍「せんはうたう」

本体価格 ¥1,800 (税込価格 ¥1,944)

せんはとぎれない
せかいがとぎれないから

せんはどこへでもいける
じぶんがみちだから

せんはじゆう
せんはなににでもなれる


言葉と絵がまじり合って、メロディーになる。谷川俊太郎の詩と、望月通陽の絵が溶けあって、1冊の本になりました。

1本の線は旋律となって白いページの中を踊り、言葉はリズムを刻みます。ページを捲ることが、まるで1枚のレコードを聴くことのよう。そんな本が「せんはうたう」です。

25作の絵と詩を、何度でも繰り返しお楽しみいただけるよう、その装丁にも配慮しました。製本を担当したのはその高い技術で知られる製本職人の上島松男率いる、美篶堂が担当。上質な紙を使い、贅沢なフランス表紙とフランス装にして、一冊ずつ手作りで製作しました。

デジタルの技術で、ディスプレーの上で文字を読むことが増えたこのごろですが、ゆっくりとした時間を作って、紙の上の文字と絵を眺める、そして感じる。紙のページを捲る指の肌触りを楽しんでいただけるよう、そんな本を丁寧につくりました。あなたの大切な方への贈り物にも最適な一冊です。






Author


詩 : 谷川俊太郎
絵 : 望月通陽


Producer


ゆめある舎 谷川恵

Manufacturer


長野県伊那市美篶

製本:美篶堂
製版:山田写真製版所
装丁:大西隆介(direction Q)


Award


日本タイポグラフィ年鑑2014 
エディトリアル部門ベストワーク賞受賞


Sizes


B6・58頁・フランス装・函付

Weight


193グラム(函を含む)







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「せんはうたう」 推薦の言葉












線の奏でる音色。詩が紡ぐ音色。
ふたつが心で繋がって歌になるのを感じます。
そこからぷくぷく空想の種が生まれてくるのが楽しくて
何度も何度も眺めては目を閉じています。

皆川明(デザイナー ミナ ペルホネン)





頁をひらくたび
いろんな風が吹いてくる
知らない遠くへ連れて行かれる

覚和歌子(詩人・作詞家)








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「せんはうたう」 絵と詩










絵・望月通陽(もちづきみちあき)

1953年 静岡市生まれ 染色家、造形作家
染色、陶芸、ガラス絵、版画、木彫、ブロンズなど多様な技法を用いて独自の作品世界を築いている。「宮本輝全集(全14巻)」など装幀も多く手がけ、’95年講談社出版文化賞ブックデザイン賞受賞。画文集「道に降りた散歩家」で’01年ボローニア国際児童図書展賞ラガッツィ賞受賞。

http://www.thecalypsopress.com








詩・谷川俊太郎(たにかわしゅんたろう)

1931年 東京都生まれ 詩人
1952年に第一詩集「二十億光年の孤独」出版。以降、詩、エッセー、脚本、翻訳などの分野で文筆を業として今日にいたる。詩集に「みみをすます」「日々の地図」「はだか」「世間知ラズ」など。絵本に「わたし」「ともだち」「もこ もこもこもこ」などがある。

http://www.tanikawashuntaro.com








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高い製本技術で知られる美篶堂が、一冊ずつ丁寧につくりました






























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「せんはうたう」が出来るまで  解説:美篶堂ショップ店主・上島明子  写真:谷川淳











美篶堂(みずすどう)は昔ながらの手造りの技術とオリジナリティを活かし、手造り製本をはじめ、ペーパーサンプルや和本一式、 特装本の他、函、パッケージなど、紙にまつわる様々なアートクラフトワークを手がけてきました。

上の写真は、美篶堂入口に掛けている看板。美篶堂の設立者で製本職人である上島松男(かみじままつお)は、15歳で東京都千代田区錦町の関山製本社に入社、三代目社長である故関山景一氏に師事し、製本技術を習得しました。そして、1983年に美篶堂を創設し、1990年に故郷である伊那の美篶にこの製本所を作りました。

「美篶堂」という名の由来は、上島の故郷であり、この製本所のある長野県伊那市美篶(みすず)の地名に由来しています。美篶の篶(すず)は細い竹、熊笹、篠笹の意味であり、「みすず刈る信濃の」と、みすずは信濃の枕詞で、万葉集にもうたわれた地名です。







美篶堂長野伊那工場を屋根裏図書室からみた様子です。工場入ってすぐは出荷前の検品作業、出来あがった「せんはうたう」がどんどん積まれています。








本文を頁順に並べる作業、丁合(ちょうあい)は済み、見返しを挟んで行く作業の風景です。








背固め(せがため)   慎重に作業をしていくため、今回の糊入れは4冊で進行します。








寒冷紗(かんれいしゃ)を貼り、背紙を貼って乾かしてから、ナイフでカットします。









化粧断(けしょうだち)。背中を固めたあとに本の三方をきれいに断裁していく作業が通常なのですが、今回は小口が袋状になっている「袋綴じ」なので、天地2ヶ所を数ミリ裁ち落とします。








フランス表紙をおったところ。伊那谷仲間、地元の就労継続支援(A型)施設ハッピークローバーの皆様にも表紙を折る作業を手伝ってもらいました!








ブックケースに仕上った本をセットしていきます。








真っ白なブックケースが汚れないよう、袋詰めして完成です。








美篶堂の頼もしいパートスタッフは全員が地元の方々です。伊那製本所は製本作業中は雑然としていますが、オリジナルノートや美篶堂の製本キットの販売もしています。伊那市駅から車で15分のところ不便ではありますが、お車で伊那にお越しの際は、月曜日~金曜日8時半~17時の間はスタッフが製本しておりますので是非お立ち寄りくださいませ。

美篶堂 Webサイト







Interview


プロデューサー・インタビュー ゆめある舎 谷川恵さんにうかがいました









この本をつくる、きっかけとなった出来事を教えてください


谷川俊太郎・谷川賢作の楽譜集の表紙のために、染色家の望月通陽さんにイラストを依頼しました。しばらくして届いたスケッチブックには、なんと61枚のイラストが。どのイラストも素晴らしく、表紙の絵が決定した後も、残ったイラストが気になって気になって・・・

このイラストでどうしても本を作りたい、という強い思いに背中を押されて、一気に本作りの世界に飛び込みました。



最終的な本の形状やデザインが出来上がるまでに気をつけたことを教えてください


素晴らしいイラスト、そしてそのために書かれた素晴らしい詩。それを損なわないように、ということに気をつけました。

私は本当に運が良く、ブックデザイナー、印刷会社、製本会社を、この本にとって最高のスタッフにお願いすることができました。彼らがスムーズに仕事が出来るように心を配り、判断が必要な場合は、自分の直感を信じて美しいと思う方を選びました。



この本で使われている素材について、エピソードはありますか?


ページ数が少ない本ですが、柔らかい紙を袋とじに製本することで、ふんわり柔らかいまま厚みを出しています。

表紙・裏表紙にも、硬い紙を使用することを避け、軽やかなフランス装で仕上げています。また、スッキリと、しかも深い「ブルー」は、この本のために、3色の青を使って作っていただいたもので、〈せんはうたうブルー〉と呼んでいます。




AssistOnのお客様にメッセージをお願いします


とても美しい本が出来ました。「せんはうたう」に関わった全てのスタッフの、誠実で丁寧な仕事が、美しさとなって表れています。繰り返し読んで頂けたら嬉しいです。そして、大切な人へのプレゼントにしていただけたら、もっと嬉しいです。











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