読書灯、書斎やベッドサイド、リビングで使うタスクライトの未来がここにあります。日本の最新・最高の技術を結集した、照明の新しい形。

Torr

本体価格 ¥29,000 (税込価格 ¥31,320)

照明用の光源として、私たちの身近になったLED。その性能はますます向上し、従来の電球や蛍光灯では得られなかった優れた特性が私たちの生活を変えようとしています。より明るく、長寿命で、省電力に。そして光源の大きさもより小さく。

私たちの日常を豊かに快適に、ある時は大いなる安らぎをもたらしてくれる、生活の中の灯り。照明装置のこれからを考えたら、この新しい光源の技術を駆使して、もっとより良い方向に、もっと使いやすい形の照明器具ができるのではないか。そうやって作られた新しい照明装置が、この「Torr」(トア)です。

作ったのはプロ用の撮影照明の分野で、常に新しい技術を開拓し、水中ライトという厳しい条件下での要求に応え続けてきた世界最高水準の技術を持った日本のメーカー。その彼らが生活の中で使い照明ブランドとして立ち上げたアンビエンテックが、その高い技術力を投入しました。一般的な常識を覆し、そのLEDまでもが独自開発。最高品質の「光」を作り出し、毎日の生活の中での使いやすさと自由さ追求した、まったく新しい照明装置が「Torr」です。





「Torr」が搭載するのはアンビエンテックが自社開発したLED。このCOBタイプのLEDは素子数が多く発光効率に優れ、さらに極めてコンパクトなサイズを実現、従来のLED照明の性能をさらに一歩先に進める性能をなね備えたもの。演色性(Ra)は95。この数値は自然光に極めて近い色再現の証。色温度は3000K、冷たさのない、白熱灯のような優しい光。現在、最高品質の「光」を「Torr」は創り出します。

そして従来の照明器具の常識を覆すのが、極めてコンパクトなボディー。「Torr」の設置面積はわずか6.5センチ四方。そしてご覧のようにこれまでのデスクライトのような巨大なヘッドやそれを支えるための支柱がこの「Torr」には存在しません。

書斎ならデスクの空いたスペースにそのまま置くだけ。読書を楽しみたい時には、ソファーの脇に。部屋を暗くしてお酒を楽しみたい時はリビングのコーヒーテーブルの上へ。そしてベッドサイドの常夜灯としても。毎日の生活の中で、さまざまなシーンにこの「Torr」ひとつだけで対応することができます。

お家の中をどこへでも移動できるコンパクトな照明装置、と言いながらも、お尻にコードが付いていれば価値は無くなるでしょう。しかしこの「Torr」はニッケル水素電池を搭載し、コードレスでの使用が可能。さらにお使いいただく状況に合わせて3段階の調光が可能で、標準の明るさで6時間の連続点灯、ベッドサイドの常夜灯としてお使いいただきたい「LOW」モードではなんと100時間の連続点灯が可能です。





暗がりでも本体に手を伸ばして、ヘッドを回転させるだけで照明が点灯。三段階に切り替わる調光用のタッチセンサーを備え、お部屋の移動時にも手を添えやすいかたち。毎日の生活の中でお使いいただく照明装置として、自然に使いやすい機能性を、コンパクトな形に集約しました。さらに充電には電子デバイスの充電で一般的になった汎用のUSBアダプターがそのまま対応します。

お部屋に置いて、その風景に溶け込むことができるよう、「Torr」は照明として使用されていない時の姿にも配慮しました。スイッチがオフになった時の「Torr」は光源が内部に収納され、1本の小さなオブジェのよう。巨大なダイキャスト型から取り出されたアルミ部品から作り出される「Torr」の高い質感は、洋風のお部屋だけでなく、和の空間、そしてデスクの素材を選ぶことなくお使いいただけるでしょう。

従来のデスクライトやタスクライトの常識を捨てて、その先端技術と私たちの生活の中での使いやすさを考えてゼロから作り出されました。創り出すのは最高品質の光。そして「旅にへも持っていくことができる」ミニマルで自由な形は、これまでにない照明器具の使い方を提案します。あなたならこの「Torr」をどんなふうに使われるでしょうか?



Sizes


幅6.5 x 奥行6.5 x 高さ42cm

Weight


870グラム(バッテリー含む)

Specifications


コードレスでも使用可能

連続点灯時間(バッテリー使用時)
 LOW:最大 100時間
 MID:最大 6時間
 HIGH:最大 2時間

調光:3段階
 LOW:直下照度 3lx
 MID:直下照度 230lx
 HIGH:直下照度 460lx

光源:低電圧稼働COB
色温度:3000K
演色性:Ra95

充電方法:
充電式ニッケル水素電池 3.6V/2000mAh
USBケーブル接続による充電



Material


アルミニウム、ポリカーボネート、ABS

Accessories


2W付属品専用電池
USB接続ケーブル(2m)


Designer


小関隆一(RKDS)

Producer


久野義憲

Brand Name


アンビエンテック(日本)

Award


グッドデザイン賞(2017)


Notes


本製品にはACアダプターが付属していません。デジタルデバイスに付属のアダプターをお使いいただくか、別売の電源アダプターをお求めください。

「DC5V / 1A」の出力のものが本製品に対応しています。







Product Guide


プロ仕様の潜水・水中ライトの撮影機材メーカーが自社の技術を投入。使う場所を選ばない、これまでになかった、自由なライトができました。





































Product Guide


毎日の生活の中でお使いいただく照明装置として、
最高の「光」であることを追求しました。












「Torr」の先進性は、コンパクトであること、使いやすさ。しかしそれだけではありません。生活の中でお使いいただく照明機器として、その「光」の質こそが大切だと考え、その実現のために妥協のない設計を行いました。

「Torr」に搭載した光源にはアンビエンテックが自社開発したCOBタイプのLEDを使用。一般的な照明器具では汎用のLEDを使用することがほとんどですが、「Torr」ではより美しい光と、バッテリーでも動作するより省電力性能を求めて、独自設計のLEDを作り上げました。このCOBタイプのLEDは従来のLEDに比べ、LED素子数が多く発光効率に優れているため、極めてコンパクトなLEDながら実用にまったく遜色のない広範囲をカバーすることができ、さらに自然な光で照らし出します。

照明で物体を照らす際に、「自然光が当たった時の色をどの程度再現しているか」を示す指標として「演色性(Ra)」という指標を使用します。自然光が当たった時と同様の色を再現している場合、その数値は「Ra100」、一般的な蛍光灯では「Ra60」という数値ですが、「Torr」の創り出す光は「Ra95」を達成することに成功。従来のLED照明では得られなかった、たいへん自然な光を再現することを可能にしました。

さらに「Torr」のために作ったLEDは、広範囲を均質に照らし出すことができる特徴を備え、従来のLED特有の光のちらつきを極限まで抑えました。タスクライト、デスクライトとしてお使いいただく際に最も重要な「光」の質をとことん追求し、極めてストレスの少ない光を作り出すことに成功しました。色温度は3000K、光の冷たさのない、白熱灯のような優しい灯りです。



















「Torr」の調光は三段階。タッチパネルに触れてお好みの明るさに調整することができます。最も明るい「HIGH」では直下照度は460ルクス。中段階の「MID」は230ルクス、そしてほのかな明るさの「LOW」では3ルクスです。

できるだけ明るい光が欲しい時には「HIGH」を選択。読書がしたい時、書き物をしたい時などは天井のライトに追加して「Torr」の「HIGH」のモードを選んで、できるだけで手元を明るくお使いになりたき時に最適な明るさ。

デスクで作業用、読書用としてお使いいただくなら、例えば天井などの明かりと組み合わせ、手元はピンポイント日光を当ててくれる「Torr」と「HIGH」モードで。パソコンの画面光がある場合なら「HIGH」モードの「Torr」だけでも良いでしょう。

くつろぎの時間、お酒をいただいたり、テレビやモニターで映画を楽しみたい時などは周囲の明かりを消して、手元明かりを残したい時には「MID」のモードがおすすめです。

そしてベッドサイドに置いて常夜灯としての利用なら、「LOW」モードで。もし電源ケーブルを挿したままにできない時でも、「LOW」モードなら100時間もの連続点灯が可能です。





















Product Guide


誰にでも、直感的にお使いいただくことができる。暗闇でも本体の先端部を指でつかんで回転するだけです。












照明器具なら暗闇でスイッチの場所を手探りで探す、というシーンがあるかもしれません。より美しい形状にするということだけではなく、より直感的に自然にお使いいただけるよう、「Torr」には電源投入のためのオン・オフスイッチがありません。

お使いいただく時には、光源が組み込まれたヘッド部分を軽くつまんで、回転させるだけ。反時計回りに180度回転させるだけで、照明が点灯できるようにしました。消灯したい時には、再びくるっと回せばオフに。光を放出する光源部が露出し、同時に電源がオンになり、「Torr」が光を発します。

例えばベッドサイドに置いてお使いいただく時なら、読書をしていて眠くなったら、ヘッドをくるりと回転するだけ。夜中にトイレに立ちたい時にも「Torr」に手を伸ばしてヘッドを回転させれば、瞬時に電源を入れてくれる。生活の中でお使いいただく照明ですから、最もシンプルで自然な使い方ができる仕組みをデザインしました。




















光源が組み込まれたヘッド部分は、光源周辺は最適な角度と適切な光を放射できる形状に。そして上面と側面はスイッチとしてお使いいただく時に手を添えやすいよう最適な形を追従しています。手を伸ばしてさっと摘んで、回転。このサイズの中に高性能の光源ユニットがきちんと収まるよう設計を施しました。

またこのヘッドの背面部分にはタッチセンサーを搭載。軽く指でタッチすることで、3段階の調光と、さらにこちらでも電源のオフが可能です。このタッチセンサーの部分の自然にお使いいただけるよう、まず、ヘッドの回転では明るさは使用頻度の多い「MID」で立ち上がり、まずセンサーにタッチすると「HIGH」に。そして次は「LOW」へと切り替わります。単純に最大の明るさから立ち上がるのではなく、実際に使われるシーンを想定して設計をしました。またタッチセンサー部分も本体の前面に少し指を添えて押しやすいよう本体の形状にもその配慮を行なっています。















Product Guide


バッテリーの収納部まで美しく。ワンタッチで交換できる充電式のニッケル水素電池を搭載。一度の充電で通常モードは6時間もの点灯を可能にします。











「Torr」はご家庭のさまざまな場所でお使いいただく照明装置です。そのためバッテリーには発火性のないニッケル水素電池を採用。LEDを制御するためのプログラムを新たに開発し、通常モードで6時間もの点灯が可能です。

さらに通常、バッテリーは収納したままでお使いいただくことができますが、交換も迅速にできるよう、そのバッテリー交換のためのハッチまでもきちんとデザインしました。底面にはバッテリー交換のための蓋が設けられていて、軽い力でロックのつまみを二段階カチリと回せば、簡単に蓋が外れてバッテリーが現れます。このバッテリーは専用のニッケル水素電池で、ご購入時には1つが付属。200回の充電が可能です。











バッテリーの構造も工夫されていて、間違った方向には挿入できない仕組みになっていて、さらにロック部分も軽く固定が可能ですが、通常は外れたり抜け落ちたりしないよう、きちんと固定されるようにデザインされています。

一般的なご使用の場合はバッテリーを内蔵させたままですが、長時間、充電が不可能なシチュエーションでは、専用のバッテリーをご用意いただき、取り替えてお使いいただく、といった使い方が可能です。








バッテリーの充電は、あえて特殊なケーブルやコネクタの形式を選択せず、私たちの身の回りのデジタルデバイスの充電で一般的になっているマイクロUSBを使用することにしました。「DC5V / 1A」の規格のUSB電源アダプターをそのままお使いいただくことが可能です。

バッテリーの充電状態を教えてくれるLEDランプも、通常は目立ちづらいように、小さく、コネクタのそばに配置しました。充電時には白く点灯して現在、きちんと充電が行われていることを教えてくれ、充電が完了したら自動的に消灯します。またバッテリーの残りが10パーセントになるとこの白色LEDが点滅。さらに調光も現在の灯より一段階、自動的に下がってあなたに充電が必要なことを教えてくれる、「Torr」は賢い照明です。
















そして「Torr」はバッテリーで稼働できることで、大きな自由を手に入れたデスクライトです。重量はわずか870グラム。手でしっかり握って、お部屋からお部屋へ。お使いになりたい場所、どこへでも移動することができます。

通常は書斎やパソコンの近くに置いてデスク用としてお使いいただき、リビングで移動して、映画を見ながら、お酒を楽しみながらの手元灯りとして。さらにベッドサイドに移動して読書灯やナイトランプとして使う。生活のシーンごとの使い分けも1台で全て行うことができる。置き場所を占有しませんから、ただ、充電のケーブルを取り外して持ち歩くだけです。従来のデスクライトにはできなかった使い方を簡単に行うことができます。









Product Guide


転倒防止の配慮したベースユニットも用意しています。










置き場所を選ばず、お部屋のどんな場所でもお使いいただける「Torr」。設置面積を占有してしまうことなく、たいへんスリムなため、転倒してしまう心配をされる方がおられるかもしれません。そのため、この「Torr」の専用のベースユニットも用意しています。

この別売のベースユニットはシリコン製で、しっかりとした重量感がある、265グラム。底面は滑りづらく、またこのベースユニットご使用時でも机の面積を取りすぎてしまうということもありません。

着脱も簡単で、そのまま本体を乗せるだけでフィットしてくれ、充電ケーブルの接続部分やLEDの充電状態のおしらせサインも隠すことはありません。もちろん「Torr」と統一されたスリムなデザインです。















Package


大切な方への贈り物にも。シックな化粧箱に入れてお届けします。









日本語の使用解説書 1年間の製品保証付き
パッケージサイズ:49×11×11cm










Colors


本体はブラックとシルバー、2つのカラーからお選びいただくことができます。













Torr ブラック

本体価格 ¥29,000 (税込価格 ¥31,320)












Torr シルバー

本体価格 ¥29,000 (税込価格 ¥31,320)











Options


使いやすさの配慮はその隅々にまで。設置場所に合わせて方向を決めることができる電源アダプターを用意しました。











ambientec 電源アダプタ

本体価格 ¥2,000 (税込価格 ¥2,160)



ambientecの「Torr」と「Xtal」はみなさんがお手持ちのUSBアダプター(5W / 1A)のものがそのままお使いいただけますが、「Torr」と「Xtal」をさらに快適にお使いいただくための、電源アダプターも別途、ご用意しました。

その設置のしやすさ、使いやすさ、コンセントに挿した美しさにまできちんと配慮。そのサイズはタテヨコ7.2センチと3.8センチ。厚さは2.3センチの小型設計。外部は艶消しのブラック仕上げで、壁面のコンセントに差し込んでも目立つことはありません。

さらにご注目いただきたいのが、アダプターの電源差込口の仕組み。壁面コンセントでは他の電源をとるためにすでに塞がっていたり、他のアダプターが差し込まれてお使いになられていることが多いでしょう。そのために電源コードや他のアダプタを避けるためにケーブルが乱雑になったり、別途テーブルタップを用意しなければならなくなったり。それではどれだけ美しいライトをデザインしても何にもなりません。

そこでこの「Torr」と「Xtal」では、自由に方向の変えることができる電源アダプタを用意しました。上記の写真と下の写真を見比べて観てください。差込口の方向が90度ずつ変化しているのがお分かりでしょう。このように差込口を90度ずつ変えることができる特別仕様の電源アダプタを用意しました。これによって4つの方向を変えてコンセントに差し込むことができますから、他のコードやアダプタ、そしてケーブルの方向を最も綺麗になるように配線していただくことができます。








さらにこのアダプター差し込む部分を簡単に交換して「Cタイプ」のものと交換できるアクセサリーを付属しています。海外でお使いの方、海外へこの「Torr」と「Xtal」持ってお出かけになる方、贈り物にされる場合にも最適なアダプターです。












Options



Torr シリコンベース

本体価格 ¥2,000 (税込価格 ¥2,160)

「Torr」をデスクの上で倒れず楽してくれる、専用のシリコンペースです。重量が265グラムあり、しっかりとした重量感があり、底面は滑り止めになっています。









Torr 専用交換バッテリー

本体価格 ¥4,000 (税込価格 ¥4,320)

本体に付属の「Torr」専用バッテリーです。本体には1つが付属していますが、同梱製品が消耗時、もしくは別途ご用意になられる肩のためのものです。








Interview


デザイナー・インタビュー 小関隆一さんにうかがいました









アートディレクター/デザイナー
東京都生まれ。多摩美術大学美術学部デザイン学科インテリアデザイン専修卒業後、IDKデザイン研究所に在籍、喜多俊之氏に師事。第2デザイン室室長歴任する。2011に独立、RKDSを設立。

製品作りから平面・空間を含めたブランド展開に至るまでのデザイン/ディレクションを行い、多角的な視点でのブランド戦略やコンサルティングも手掛け、プロジェクトの本質をシンプルに引き出す活動に取り組む。



この製品をつくる、きっかけとなった出来事を教えてください


この製品の開発が始まるまで、アンビエンテックとは「Bottld」「Xtal」という二つの照明のデザインをやらせていただいていました。その次のプロダクトをというお話になったときにアンビエンテックの久野さんからのリクエストは「上から照らす灯りでより実用的なもの」「その気になればスーツケースに入れて旅にも持っていけるもの」というものでした。旅先で自分の好みの光の環境にめぐり合うことはほとんどなく、それであれば自分の好みの明かりを作り、持ち歩きたいというアイデアです。

確かにそれまでの二つの照明はどちらかといえば雰囲気を楽しむような場を作り出す照明で、手元灯りとして読書などをする灯りとしては必ずしも最適化されたものではありません。灯りには多様な役割があるのでそれはそれで全く問題ないものですが、より実用的なラインナップを持ちたいという意味では私も同じことを考えいました。そこから、コードレスならではの手元灯りとしてアンビエンテックならどのようなプロダクトを提案できるか、というチャレンジが始まりました。




最終的な製品の形状やデザインが出来上がるまでに気をつけたことを教えてください


きっかけとなっているのは旅にも持っていくことができるくらいにコンパクトな照明であるという条件と、なによりもやはりコードレスであることが形を作り出す上でのヒントになっています。コードがないということは自由に持ち運ぶことができる。持ち運べるということは手に持てる大きさであったり持つ場所があったりしなくてはならないのですが、そこの機能のためにパーツや機構を増やしたりするとコストも増えるし故障や破損につながるリスクも上がってしまいます。

ただでさえ持ち運ぶという行為が加わる時点で普通の照明よりも破損のリスクがありますのでそれは避けたいと考えるようになりました。そこでスリムな一つの線のような立体を照明にするという形が徐々にイメージできるようになってきました。

いわゆるデスクライトやタスクライトと呼ばれるコードのある照明の場合は置かれている場所が決まっていて、そこに本や書類を置いて、その場所で人は作業をします。これがコードレスになると主従関係が一転して人のいる場所に明かりを持ってくることができるので、人の活動する場所であればどこにでも置かれる可能性があります。時には大きな置き場を作れないような散らかった机の上だったり、リビングのコーヒーテーブルの上だったり、ベッド脇のサイドボードであったり。どこでも照明を置く場所をきちんと確保できるとは必ずしも言えない状況が想定できるため、コンパクトであることはデザイン上必須であることも浮かび上がってきました。これは久野さんの当初描いていた「旅先にでも持っていけるくらいコンパクト」であることにもつながっていきます。

同時にタスクライトに使われるスプリングや重量バランスをとるような機構はコードレスという性質上不要であることも確認できます。そもそもコードレスであれば照らしたい箇所に照明を持って来れば済む話なのです。





置かれる場所のイメージもしていくと、今度は時間のイメージもより具体的にできてきます。灯りが必要になるのは暗い時、だいたい夜間が想定されますが照明器具は24時間置かれ続けます。コードレスの場合は最後に受かった場所がその次までの置き場所になるかもしれません。コンセントの位置すらも関係なくなってしまうので、どこに置かれるかとかどこに置いて欲しいかはコントロールすることができません。そうなると使われていたい時の佇まいも従来の照明よりもある意味重要になってきてオブジェとしての性質もより強くなってきます。

道具としての機能が現れる時と、道具としての正体が掴めない時の二面性があるプロダクトということは、ONとOFFでその姿が変わるということがあってもよいと考え、OFFの時には照明の光源が隠れるようになる機構を考えるようになりました。スリムでコンパクトな立体がスッと置かれるような佇まいは、モノの存在感も主張しすぎることもなく比較的周囲になじみやすいと考え、OFFの時には細い立体、ON時にはそこから光源が現れるようなイメージです。また、光源を隠す仕様にすることは「旅に持っていくコンパクトさ」の面からも突起物などを抑えられることになるので理にかなったと言うことができます。

誤動作を防止するという点で、スイッチに相当するようなものが常に露出する状況は避けたかったこともあり、この機構によってスイッチも収納できるようになりました。

これらのことを踏まえて最終的な形状を作り出して行きました。最小の面積で最大の安定性を得られるように底面は一辺の長さが62mmの四角形をしています。およそ6cm四方のスペースさえあればどこにでも置けるようになりました。スッと伸びる本体の中にバッテリーが内臓され、LEDが収められているパーツの上面は三角形になっています。立体の面に変化をつけることでプロダクトの正面がわかるようになっています。



この製品で使われている素材について、エピソードはありますか?


スケッチを描いている時点でこの形状を実現するならアルミだろうと思っていましたが、作るとなるとだいぶ大掛かりになることが想定できたのでこちらとしてはできるかできないか、アンビエンテックさんの反応しだいかなと思っていたところもあります。そこにチャレンジして高品質のものにトライしてくれたところにものづくりへの真剣さも感じます。

この製品を確かなものにしている要因の一つに、手元灯りとして最適化された独自開発のLEDが挙げられます。また光源位置によるチラツキ防止のための配慮もされており、このあたりはテクニカルなことが多く含まれるため久野さんからお話いただくのが良いと思います。



アシストオンのお客様へのメッセージをお願いします


アンビエンテックの照明は「陰翳礼讃」にも通じる「ともすれば明るすぎる生活の中で、必要なところに必要なだけの明かりがあればいい」という発想が根底にあり、だからこそ調光可能でコードレスという特徴的な二つの機能を持ち合わせています。

コードレスの照明がある生活というのはまだ馴染みが薄いと思いますが、ヨーロッパの著名ブランドも徐々にコレクションを増やしてきて、今後は照明の一つのカテゴリーとして認知されてくることは間違いありません。アンビエンテックのプロダクトはコードレスの照明ではその中でも一歩抜きん出ていると思いますし、中でも「Torr」はお使いいただいてみると、生活を少し変えて自由になれるようなポテンシャルを感じ取っていただけると思っています。

ぜひコードから解放されることで得られる思いがけない自由さや快適さを感じていただきたく思います。






Interview


プロデューサー・インタビュー 株式会社アンビエンテック代表取締役 久野義憲さんにうかがいました










プロ仕様の水中ライトなど撮影機材メーカーとして世界最高水準の技術力を持つ会社の創設者で、2009年にこれまでの経験と開発スタッフを駆使し、配線のない高品位な照明器具を実現するために新たに立ち上げたカンパニー、株式会社アンビエンテックを創設。

社外の優秀なデザイナーを起用することでデザイン性にすぐれ、人々に長年愛用されるようなプロダクトの製品化を目指し、2012年初のコードレスランプを発表します。質にこだわったコードレスの照明で、新たなライフスタイルを日本から世界に発信しつづける企業として成長し続けています。




この製品をつくる、きっかけとなった出来事を教えてください


アンビエンテックのコードレス照明は2011年から開発を始めた事業で、明るすぎる日本の照明環境を変えたいという強い思いがきっかけとなっています。

また、私自身が照明に対しては敏感な方で音楽を聴くときや本を読むとき、考え事をするときなど灯りで雰囲気をつくることが日常なのですが、電源ケーブルが邪魔だったりせっかくのデザインがそれで台無しになってしまったり不便さを感じていました。照明をコードレスにすることが、その不便さを解消しながら必要な箇所に必要最小限のあかりを灯すことができる。つまり、明るすぎる照明環境を変える解決策になると気づいたときにその意思は決定的なものとなりました。

その後の「Torr」が生まれるきっかけは、小関さんのコメント通りです。







最終的な製品の形状やデザインが出来上がるまでに気をつけたことを教えてください


「Torr」は、タスクライト=アーム式で定着している既存照明の概念を覆すようなものでなければ自分たちがつくる意義は無いと思っていたので、デザイン要求はこれまでで一番難易度が高かったと思います。小関さんから提案してもらったデザインの中で、タワー型のデザインを見たときに使用シーンが湧き出るようにイメージされかなり揚がりました。(笑)即決です。

ただし、そこから最終形、すなわちプロダクトにするまでの経緯は想像以上に険しかった。デザインや目指す性能を実現するために最適なLED素子が市場に無い、移動を考えたときに発火の懸念があるリチウムイオン電池ではないより安全性が高いものにすべきではないか?など、すべてをゼロから作り出す必要があったからです。

この製品には3段階の調光機能があるのですが単に3分割するのではなくイメージした使用シーンに適切な光量を設定しています。まず、最初に一番使って欲しい夜リラックスして読書するのに適した2段階目からスタートするのも変則的ですし最小光量は就寝直前の常夜灯を想定しているので極端に照度は暗いのですが、それぞれ小関さんのデザインを最初に見たときに湧き上がったイメージをそのまま機能に落とし込んでいるので自然にそのような仕様になっています。



この製品で使われている素材について、エピソードはありますか?


「Torr」に限らず、これまでの製品に一貫して言えることですがコードレスとして躊躇なく使ってもらえるような製品であることを常に考えています。例えばテーブルの上に素敵なテーブルウエアがあったとします。ここに樹脂製のチープなつくりのものを置いてもらえるでしょうか? 周辺に置かれたモノと協調すること、人との距離感もより近くなるためディテールも必要なのです。「Torr」の外装は、デザインを生かすために巨大なダイキャスト型から取り出したアルミ部品に後処理を加えて塗装しています。

照明器具においてLED素子は、通常メーカーが既に開発したものを使用する場合が多いとおもいますが前項でもお話ししたようにUSB充電かつ内蔵バッテリーで駆動するような極めて低い電圧に対応するものが存在しませんでしたので、特注で作ってもらう必要がありました。試行錯誤の結果、広範囲を均一に照らすことができる演色性Ra95という本格的なタスクライトと引け劣らないLEDを作ることができたのですが、これは「Torr」の製品化に賛同してくれたLEDメーカーさんの協力無くして実現できるものではありませんでした。

電源部においても発火性のないニッケル水素のバッテリーパックを新たに開発しLEDを制御するプログラムもすべて見直すという膨大な工数と費用がこの製品には費やされています。



アシストオンのお客様へのメッセージをお願いします


アシストオンのお客様は、お店のレビューをじっくり読みきりそれを自分なりに消化し最後に自分にとってそれが本当に必要かどうか考える。そんな、方々が多いのではないでしょうか? 

お客様とお店、作り手の関係に一定の緊張感や作法を感じるのです。そんな心地よい緊張感を味わいながら皆さんとの関係を築くことができたらどんなに素敵なことでしょうか。








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