3万年以上前に日本に存在した当時の先端的道具「石器」を今の時代に。手に馴染んで美しい質感のあるペーパーナイフにしました。

Sekki

本体価格 ¥1,000 (税込価格 ¥1,080)

わたしたちが日常生活や仕事を行う上で欠かすことできない「道具」。そのルーツを辿っていけば、大昔の人々が使った「石器」がそのひとつと言えるでしょう。歴史の教科書や図鑑、博物館で見たそのプリミティブな造形はの美しさは、わたしたちを魅了します。

優れた素材を吟味し、遠方まで探しにゆき、さらに使いやすい大きさや形状に切り出す、磨き上げる。大昔の先人たちが当時の先端技術で作り上げた「石器」は日本各地で多数、出土されており、例えば静岡県の遺跡で見つかった黒曜石で作られた石器は、3万年前を超えるもの。それらは世界でも最古のものと言われています。

そんな先人たちの知恵から生みだされた「道具」の原点と言える石器をモチーフに、現代の新しい素材を使って、最新の製造技術を使って、いまの私たちのための道具を作りました。

それがこの「Sekki」という名のペーパーナイフ。石器の特徴を捉えつつ、手にしっかりと馴染んで使いやすく、封筒の開封をしやすい形状を追求。先端は薄く差し込みやすく、左右の尖った部分が刃になり、程よい厚みによって刃が封筒内部を持ち上げて切り開いて行きます。また本体部分に複数ある面と窪みは指を添えやすくするためのもの。機能を追求することで、結果的にはとても未来的な形状になりました。

手にした時に程よい重量感が生まれるように、素材にはPBT樹脂を使用。刃の部分は紙を切り進みやすように鏡面仕上げに。その他の部分は微細加工という技術を使って筋を作り出すという、掌に収まってしまうこの小さな道具の中に面ごとで研磨方法を変更するという、現代の技術と素材の最先端を追求しました。

手に馴染む程よい重さ、重量バランス、そして手のひらの中に包むこと、指先でずっと触れていたい心地よさをぜひ体験してみてください。文具と歴史が大好きなあの方への贈り物にも最適です。






Sizes


11.8×4×1.3cm

Weight


約35グラム

Material


PBT(ポリブチレンテレフタレート樹脂)

Country of Manufacture


日本製

Designer


安田紘基

Award


2015 年 MAU プロダクトデザインコンペティション




























Package











製品の中が見えるギフトパッケージ入り。英語と日本語の解説付き。
パッケージサイズ:13.7×1.6×6.2cm








Colors








Sekki ホワイト

本体価格 ¥1,000 (税込価格 ¥1,080)










Sekki ブラック

本体価格 ¥1,000 (税込価格 ¥1,080)









Interview


デザイナー・インタビュー 安田紘基さんにうかがいました












1991年東京都生まれ。武蔵野美術大学工芸工業デザイン学科を卒業後、空間デザイン・ディスプレイ系企業に勤務。




この製品をつくる、きっかけとなった出来事を教えてください


「モノ」が飽和しているとされるこの時代で、「道具」の何処に価値があるのかを考え直したとき、「キル」や「オク」、「ハコブ」等人間の基本的な行為から発生するカタチの追求が、時代を超えても不変的であると感じた。そこである意味プロダクトデザインの原点でもある「石器」に着目し、行為から発生するデザインを考えてみた。

単なる見た目やビジュアルだけでない、「手にもつ」道具の原点としての石器の要素は、今後時代が変わっても何かしらの形で私たち人間の生活の中に溶け込んでゆけるのではと思い、「石器」をモチーフとしたデザインを考えた。それは過去の先人の知恵と、現代社会の私たちの生活とをつなぐ行為でもあり、シンプルな石がいつの間にか、自然と「使いやすい」道具となり生活に溶け込んでゆけたらと思います。



最終的な製品の形状やデザインが出来上がるまでに気をつけたことを教えてください


自然の石を割って出来た偶然性と、手に持つ道具として加工された作為性の中間的な、自然に見えるポイントを追求しました。黒曜石・頁岩の石器や、各地方から出土された石器をリサーチし、色味や形状の参考にしてあります。



この製品で使われている素材について、エピソードはありますか?


石ではなく石器として見える存在感を出せるよう、リアルな石になりすぎず、ある程度工業的なデフォルメ感とテクスチャーの加工により、現代的かつ上質感を出せるよう考えました。

Sekkiを作るうえで形状・素材・色・質感どれも密接に関係している為、多数のモックアップやCGにて形状等を検証しました。太古の石器というモチーフを、現代のCGや3Dプリント、素材、加工技術を用いて表現するプロセス自体もとても面白いと感じました。



AssistOnのお客様にメッセージをお願いします


先人たちの知恵が生み出した原始時代の「石器」が、現代の生活の中に溶け込んでいたら面白いなと思いペーパーナイフをデザインしました。

曜石や頁岩を打ち砕いて様々な用途に活用したその形状に、深い造形美を感じたのがきっかけです。道具としての原点である「石器」のシンプルな美しさを少しでも感じていただければ幸いです。