「耳かき」の衛生管理と使い心地の良さ、安全性を考えなおしました。行為のデザインと日本のモノづくりを結ぶメタフィスから。

METAPHYS elin

これまでおそろかにされていた「耳かき」の衛生管理をしっかりと考え、さらに使い心地の良さと安全性を考えなおしました。「行為のデザイン」を基本的な感がとして見据え、高い品質の素材と、日本の地域のモノづくりを結ぶデザインコンソーシアム、METAPHYS(メタフィス)が作った新しい「耳かき」です。

さまざまな構造、さまざまな素材の耳かきが作られるようになりましたが、これまでなおざりになってきたのが、耳かきの先端部分の衛生面。デリケートな耳の穴に触れるものが、埃がたまりやすいペン立てや引き出しの中にそのまま放り込まれている。この問題点に着目し、さらに手にした時の持ちやすさ、使用中の細かな力加減のしやすさを考慮し、しなり感を持たせて、安全でコントロールしやすい、従来になかった使いやすい耳かきを作りました。

素材には適材適所で最高品質のものを使用しました。耳かき部分はチタン、しなりの部分はβチタンを使用。メガネ素材として知られているようにチタンは金属アレルギーを起こしづらい素材。さらにβチタンはしなりがあるため無理な力を逃して内耳を守ってくれます。

チタン素材は難削材のため素材加工が困難で、高価な材料。あえて「METAPHYS elin」では最も優れたデザインと使いやすさを追求するため、この素材と加工方法を選びました。





製作したのは、福井県鯖江市の清水工業所。ご存知のように眼鏡産業で全国95パーセントのシェアを誇る場所で、このチタンという素材の高度な加工技術を磨いてきました。

耳かき部分は3枚の薄いチタンのフィンによって構成され、しっかりしたかき心地ながら、先端部分を丸く加工して、安全性を高めました。またシャフト部分にはβチタンを素材に使い分けることで、柔らかくて、しなやかで、しっかりとしなってくれる。これによって無理な力を分散します。

本体部分にはアルマイト加工を施したアルミニウム素材を使用。軸は指で摘んでコントロールしやすく、細かな力加減で動かしやすくしました。さらに本体を収納するベースにも同じアルミニウムを使用。チタン合金製の耳かき部分を安全に、清潔に守り、化粧台やデスクにおいても違和感ないスタイルで、場所を乱してしまうことはありません。

耳かきに清潔さと安全、そしてきちんとした置き場所・居場所を作る。それがこの「METAPHYS elin」の役割です。


Sizes


ケースに収納した状態
:1.5 × 11 × 1.5cm

Weight


ケースに収納した状態
:17.2グラム

Material


フィン:チタン合金(NEW βチタン)
しなり:βチタン
スタンド:アルミニウム(アルマイト加工)

Manufacturer


清水工業所(福井県鯖江市)

Country of Manufacture


日本製

Designer


村田智明(むらたちあき)

Brand Name


METAPHYS(メタフィス)






Product Guide


耳かきの帰るところをきちんと作りました。











耳かきはどんなところに収納されているでしょうか?デリケートな耳の穴に触れるものが、埃がたまりやすいペン立てや引き出しの中にそのまま放り込まれている。「METAPHYS elin」はこの問題点に着目しました。

収納ベースは倒れづらいように重心を下に持たせて、直径は15ミリ、高さは110ミリ。机の上や鏡台のまわり、洗面台などできちんと立って、場所も占有することはありません。また美しいアルマイト加工を施して、環境を邪魔してしまうこともありません。

もちろん細密な加工を施したチタン製の耳かき部分、フィンの部分をいつもきちんと清潔に守ってくれる構造です。

















Product Guide


ヒトの動きに沿った「行為のデザイン」。そして適材適所、最も優れた素材を使い、福井県鯖江の高度な技術を生かして作り上げました。











メタフィスが考えているのは「行為のデザイン」。例えば台座から耳かき本体を取り出すときには、ネジをくるくると回して、台座から離脱。もちろん不意に持ち上げることで、台座が落下してしまったり、もし台座ごと転倒してしまったときにも、耳かきのフィンが汚れたり傷ついたりすることから守ってくれる構造ですが、これから耳かきを始めるという「行為」へ誘ってくれる仕組みでもあります。

台座と耳かき本体はしっかりと指に挟んで回しやすい形状。ネジ固定したときには段差が目立ちづらいよう、美しく、極めて精密な加工を施し、ひとつひとつ丁寧に作り上げています。耳かきが終わったら再びこの台座に差し込んで、ネジを回し、きちんと収納しておいてください。








軸は指で摘んでコントロールしやすく、細かな力加減で動かしやすくしました。軸を指で挟んだあと、さらに親指と人差し指のまたの間に軸を固定して指を動かしてお使いいただいても良いでしょう。

耳かき本体となる、3つのフィンはチタン製。チタンは錆びにくく、金属アレルギーを起こしにくい素材のため、医療関係の部品など、人の肌に直接触れるものに良く使われる素材。同時に、加工が困難な素材でもありますが、メガネの産地、福井県鯖江が培った高度な技術でこの精密なフィンの製造を成功させました。









シャフト部分にはβチタン(ベータチタン)を素材に使用。このβチタンという素材はチタンにパナジウム・アルミニウムを加えて、バネ性のあるしなやかな金属に仕上げたもの。高級眼鏡に使われる素材としては、テンプルと呼ばれるフレームの横の耳にかかる部分として使用されることが多い素材です。

この素材を使い、精密なメガネ加工の製造技術をそのまま使用。柔らかくて、しなやかで、しっかりとしなってくれる。これによって無理な力を分散して、耳に優しく、かき心地の良さを備えた耳かきが生まれました。

















Material


本体には美しいアルマイト加工を施し、お使いいただく場所やお好みに合わせて4つの色を用意しました。










本体には美しいアルマイト加工を施し、お使いいただく場所やお好みに合わせて4つのカラーを用意しました。色の名前は、銀色、墨色、臙脂色、涅色。

銀色(上の写真)は削り出しの金属感を、最も楽しめる色。金属の光沢感をどの程度表現するか、触れたときの心地よさはどうか、削りだしたアルミに細かい砂をあてるブラストの工程を経て、銀の粒のような柔らかな光をまとう表面に仕上げました。

墨色(すみいろ 下の写真・中央)はしっとりと落ち着いた黒。色によるニュアンスを排除し、造形の美しさを際立たせます。墨に浸したような黒色は、内側にほのかな金属の光沢を潜ませ、凛とした美しさです。

臙脂色(えんじいろ 下の写真・右側)とは、黒みをおびた深く艶やかな紅色のこと。古代中国から伝わった化粧紅などの顔料の名前を由来とするだけに、落ち着いていながらも華やかな紅色です。

涅色(くりいろ 下の写真・左側)は、川底の泥のような茶がかった黒のこと。涅(くり)は水の底によどんだ黒い土のことを示しています。Elinのブラウンは、古代から布地の染色につかわれていたこの土色の、どこか懐かしいしっとりとした黒茶色を映しています。

















Package


贈り物に最適なギフトパッケージでお届けします。












パッケージサイズ:3.8 × 14.4 × 2.1cm 日本語の使用解説書付属










Colors







METAPHYS elin 墨色

本体価格 ¥6,500 (税込価格 ¥7,020)










METAPHYS elin 銀色

本体価格 ¥6,500 (税込価格 ¥7,020)










METAPHYS elin 臙脂色(えんじいろ)

本体価格 ¥6,500 (税込価格 ¥7,020)










METAPHYS elin 涅色(くりいろ)

本体価格 ¥6,500 (税込価格 ¥7,020)










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Interview


デザイナー・インタビュー 村田智明さんにうかがいました











1959年鳥取県境港市生まれ。1982年に大阪市立大学工学部応用物理学科卒業後、三洋電機株式会社デザインセンター入社。1986年にハーズ実験デザイン研究所を設立、プロダクトを中心に広範囲なデザイン活動を行う。オムロンの血圧計「スポットアーム」やマイクロソフト「Xbox 360」などを手がけ、記録的な販売数量を達成する。

自ら立ち上げたブランド共有型コンソーシアムブランドMETAPHYSや、東京都美術館新伝統工芸プロデュース事業や越前ブランドプロダクツコンソーシアム、鳥取プロダクツコンソーシアムなど、地域振興施策としてデザインを活用したプロデュース業務にも数多く携わっている。




この製品をつくる、きっかけとなった出来事を教えてください


耳かきが置かれている場所、意外と鉛筆立てに挿されていることが多いのをお気づきでしょうか。その鉛筆立てをひっくり返してみてください。大抵、小さなごみやほこりに塗れているのです。

デリケートな耳に入れる先端部分をちゃんと保護したいとの思いから、デザインが始まりました。



最終的な製品の形状やデザインが出来上がるまでに気をつけたことを教えてください


鉛筆立てに挿されるような保管方法だと、耳かきを探すことにもなりかねません。そのために、この企画では何かに挿すのではなく自立できる形で耳かきのイメージを消し、インテリア性を持たせることで、見えるところに置くことができるため、気付きを与える耳かきとなりました。また、キャップがあるために、先端を痛めず持ち運べるものにもなりました。

耳かき部分はチタン、しなりの部分はβチタン、外装ケースはアルミを使用しています。



この製品で使われている素材について、エピソードはありますか?

竹や鉄製、ステンレス製の耳かきが多いのですが、しなりが無いのでいずれも微妙な力加減を強いられます。そこで、福井県の鯖江の眼鏡製造の技術で培ったチタンの加工技術が生きてくる訳です。

チタンは経皮的に金属アレルギーを起こさず、またβーチタンにはしなりがあるため、無理な力が逃げることで、内耳が守られます。

チタンは難削材で加工が難しく高価な材料なため、安価な耳かきにはあまり使用されませんが、ここは最高の耳かきを創りたいというこだわりで、チタンを選択しました。



AssistOnのお客様にメッセージをお願いします

何も伝えず、この耳かきをプレゼントしますと、これが何か見ただけで分かる人はほとんどいません。箱から出し、スリットを見つけ、ねじったときに先端が現れ、初めてうわッと笑みをこぼすのです。そして、これが耳かきだと分かると、今までの耳かきのイメージとのギャップにその美しさを讃えてくれます。

その都度、共感を得られるので、本当にギフトにして喜ばれるアイテムだと思います。









Product Story






メタフィスは2005年夏にスタートした、異なる企業の協業体で作り上げるデザインブランドです。

メタフィスはデザイン思想で繋ぐコンソーシアムブランド。それは「すべての存在の基本原理を追求する学問」を意味しています。私たちが日常必要と思っているモノは、本当に必要なのでしょうか。私たちは誤った使い方を常識化していないでしょうか。 生産過剰な消費文化のなかで、モノの存在意義を洞察する姿勢が、今私たちに課せられています。メタフィスはこの思想を共用する企業や個人の協業でつくられたブランドで、日本の「モノのあり方」、「モノの創り方」、「モノの流れ」を本質へと導くデザイン事業です。

メタフィスの商品には、すべてに共通する思想が含まれていて、担当する企業が異なっても同一の思想が反映されています。 例えば、「観察」 という作業からモノづくりが始まるのも、このひとつです。「観察」には、必ず第二者、第三者の視点をおいて、主観を排除するための考え方が整理されています。モノが花瓶だとすると生けられる花が第二者、それを観賞する人が第三者なのです。 花からすれば、自分が長く生きていけることを望むでしょうし、観賞する人からすれば、花瓶のデザインと花をいかにマッチさせるか、また空間のどこに置いて、どう演出させるのかを考えるでしょう。

モノを取り巻く人や事象などの相関関係や、行為に伴う変化などを観察することによって、モノをデザインするうえでのガイドラインを作成することも、メタフィスの思想のひとつなのです。

すでにいくつもの企業が参加され、商品開発が動き出しています。 メタフィスのこれからにぜひご期待ください。