玄関に置いて、静かなたたずまい。しっかり重量があって倒れづらく、いつもは目立たない。素朴な美しさのある「傘立て」をコンクリートで作りました。

一本傘立て

玄関にあって、いつもは目立たない。しかし雨の日にはきちんと傘を立てていてくれる、そして雨水を漏らさずホールドしてくれる。そんなとてもミニマルな傘立てを作りました。

作ったのは東京の下町、墨田区で70年以上の歴史があるコンクリート製品の専門メーカー、柴田コンクリート。主に道路用や下水用コンクリート製品の製造を行なってきました。

コンクリートという素材の大きな特徴は、重いこと、燃えないこと、腐らないこと、そしてその何気無い造形の美しさ。これらコンクリート特徴と佇まいの良さを生かして作ったのが、この「一本傘立て」です。

使用しているのは環境に配慮したエコセメント。これを表面に撥水処理を施したことで、濡れた傘を差し込んでも水を吸い込んでしまうことなく、しっかり雨水を受け止めます。

タテヨコ9センチとたいへんコンパクトで、住宅やお仕事場所の玄関先に置いてもジャマにならないサイズにまとめました。コンパクトなサイズながら重量も1.5キログラムとしっかり重くして、カサを立てたままでも倒れることのないようにしました。

ひとつの傘には「一本傘立て」をひとつご用意ください。家族やお仕事先でお使いいただく場合は、その都度増やす、その数だけ増やしていただく。必要な数だけをご用意いただいて、ミニマルに。もちろん玄関先をお掃除するときにも移動しやすく、使わないときには靴箱に収納しておき、雨の日に必要な時にだけ取り出して使う、という利用方法もおすすめです。

Sizes


タテ9×ヨコ9×高さ9cm

Weight


1.54キログラム

Material


コンクリート

Country of Manufacture


日本製

Manufacturer


柴田コンクリート(東京都墨田区)

Designer


藤田 吏

























Product Guide


外見は素朴に、シンプルに。しかし、傘立てとしての使いやすさをしっかりと考えました。










外見は素朴に、シンプルに。しかし、傘立てとしての使いやすさをしっかりと考えました。

カサを立てるための穴は3段階。外側から直径、5.3cm、2cm、1.2cm。これによって様々は太さのカサに対応。長傘はもちろんのこと、コンビニで売られているビニール傘など、土付きの大きさに関わらず、しっかり立てることができる。さらには一般的な傘立てに収めることが困難だった、折りたたみ傘にも対応しました。






















これはKnirpsの折りたたみ傘を刺した状態。この大きな穴は直径が5.3センチありますから、一般的な折りたたみ傘がしっかりとホールドでき、さらに雨水を外に漏らしてしまわない大きさです。








設置する場所が木の床など傷つけてしまう心配のある場合は、付属のクッション脚を用意していますので、それを取り付けてご利用ください。








タテヨコ9センチとたいへんコンパクトで、住宅やお仕事場所の玄関先に置いてもジャマにならないサイズにまとめました。コンパクトなサイズながら重量も1.5キログラムとしっかり重くして、カサを立てたままでも倒れることのないようにしました。もちろん玄関の掃除の時、中に溜まった雨水を捨てる時にも移動は簡単です。

コンパクトなサイズですから、使わない時には玄関の靴箱の中に収納しておくこともできる大きさながら、簡易的な傘立てとは違い、簡単に倒れてしまい、雨水で玄関が濡れてしまう、ということも防いでくれます。必要な数、ご利用になるぶんの数だけご用意していただき、並べてお使いください。








Material


東京の下町、墨田区で創業70年を超えるコンクリートメーカーが作りました。












ご家庭の玄関先や仕事場、お店などで、玄関を雨水で濡らしてしまわないための、傘立て。すでに様々な素材のものが作られてきましたが、お客様をお招きする大切な場所である玄関に置いて、使わないときは決して目立たない。しかし必要な時にはその機能をきちんと発揮できる、そんな「傘立て」に最適な素材を探して出会ったのが、コンクリートでした。

住居の素材にも多く使われることでお馴染みの素材ですが、しっかりとした重量があって、水に強く、そして何より、玄関にあっても出しゃばらない、素朴な美しさがある素材。そんなコンクリートと言う素材の特徴を生かして作ったのが、この「一本傘立て」です。








この「一本傘立て」に使用したのは、エコセメントという素材。一般的なセメントとほぼ同等の品質を持ちながら、その名前の通り、環境にしっかりと配慮した素材。私たちの生活から排出されるゴミが清掃工場で焼却した際に発生する焼却灰や汚泥などの廃棄物を主原料とした新しいセメントのことをエコセメントと言います。

日本工業規格ではすでに2002年に定められ、我々の生活の身近にある鉄筋コンクリート構造物等、幅広い用途に使用されている素材。生活の中から排出されるこの焼却灰の中には実はセメント製造に必要な成分がすべて含まれているためこれを再利用することができる、廃棄物の再資源化に有効な極めて優れた素材です。








「一本傘立て」を作ったのは東京の下町、墨田区で70年以上の歴史があるコンクリート製品の専門メーカー、柴田コンクリート。主に道路用や下水用コンクリート製品の製造を行なってきました。

コンクリートという素材の大きな特徴は、重いこと、燃えないこと、腐らないこと、そしてその何気無い造形の美しさ。これらコンクリート特徴と佇まいの良さを生かして作ったのが、この「一本傘立て」です。表面に撥水処理を施したことで、濡れた傘を差し込んでも水を吸い込んでしまうことなく、しっかり雨水を受け止めます。























Package


新築祝いや事務所開きのお祝いにも最適です。











パッケージサイズ:11×11×9.5cm 紙製パッケージ
日本語のくわしい製品解説付き















Interview


デザイナー・インタビュー 藤田 吏さんにうかがいました










1988年北海道うまれ、2011年札幌市立大学デザイン学部製品デザインコース卒業
文具メーカー開発部を経てアッシュコンセプト入社。
様々な企業・産地の方と一緒に日々ものづくりをしています。



この製品をつくる、きっかけとなった出来事を教えてください


主に道路用のコンクリート製品等を製造する柴田コンクリート株式会社のオリジナル製品を開発するプロジェクトとして始まりました。

コンクリートの特性の重さを活かすことを念頭に、室内と屋外の中間的に使える傘立てが風合いの良さを最も引き立てるのではと考えました。ただ複数本入るように大きくすると重すぎて扱いにくいので、1本専用の傘立てはどうかと着目したのがきっかけです。

最終的に1人暮らしの方だけではなくて、傘を乾かすための一時休憩場所としてや、職場のデスク下やロッカーでの折り畳み傘の置き場として等、コンパクトで重いという利点によって用途が広がったと思います。



最終的な製品の形状やデザインが出来上がるまでに気をつけたことを教えてください


様々な傘が挿せるように検証を繰り返したことです。先端が細いものから太いもの、折り畳み傘も収まるように、内部は3段階のに穴が空いています。

単純な形状ですが、穴の構造と重さのバランスを考え、できるだけ多く種類の傘でストレスなく使ってもらえることを目指しました。



この製品で使われている素材について、エピソードはありますか?


素材の特性として重さ以外にも、燃えない、腐らない、自由な造形性など魅力的な点が多くありました。

コンクリートと聞くと重厚でタフなイメージがありましたが、柴田コンクリートさん自身が、明るく思いやりのある三姉妹を中心に営まれていることもあってか、一緒に開発したことで使う人のことを考えた製品ができたと思います。ゴミを燃やしたあとに残る焼却灰を原料とした環境にやさしいエコセメントを使っているのもその表れだと思います。



AssistOnのお客様にメッセージをお願いします


一本傘立てはどんな玄関にも馴染み、控えめな存在感ながら大いに仕事をする製品です。
雨の日の憂鬱が、傘と一緒にすっきりとおさまってくれることを願っています。