あたらしい緑茶の味わいを体験してみませんか。日本茶研究から生まれた、まるでコーヒーをドリップするように淹れる新方法。

刻音 tokine

gift
日本茶をより美味しくいただくためにはどうしたら良いだろうか。日本茶の味わいの大切な3つの要素、香り・渋み・旨みをしっかりと茶葉から抽出するにはどのような方法が最適なのか。

国内はもちろん海外に向けて日本茶の普及に全国の日本茶専門店、茶問屋、茶農家と一緒に取り組んできた茶葉をはじめとする食品包装メーカー、株式会社吉村。そしてふたりのプロダクトデザイナー、石黒猛と伊東祥次。試行錯誤を繰り返し、2年の歳月と500回の試作制作から出来上がりました。

辿り着いたのは「沈殿抽出式」と言う方法。そしてこの「刻音(ときね)」と言う全く新しいデザインの茶器でした。まるでコーヒーを抽出する時のように「日本茶をドリップする」と言う新しい方法です。

紅茶の美味しい淹れ方は「ジャンピング」つまりポットの中茶葉を浮き沈みさせる方法と言われています。しかし日本茶は非常に繊細な個性を持っているお茶。研究の結果、日本茶は抽出時に茶葉が開くのに十分な空間があること、そして抽出中に茶葉が揺れないことが大切な要因であることが分かりました。

この「沈殿抽出式」は茶葉、それ自体をフィルターとして利用する方法。山に降った雨が堆積した落ち葉や砂利、岩盤などでろ過されながら、ゆっくりと地下にしみ込むように。この「刻音」では茶葉自体をろ過フィルターとして使用することで、クリアで味わい深いお茶を抽出させることに成功しました。

200ccのお茶を淹れる時間は、約3分。お茶はサーバーに自然と落ちていくため、本体を傾けたり揺らす必要がありません。ゆっくりと茶葉が開くのを眺め、ここちよい抽出音を聞く。そんな楽しみ方も体験していただける、全く新しい茶器のデザインを考えました。

お茶の自然な風味を保つため、金属パーツは一切使わず、耐熱ガラスのサーバーと、100年続く波佐見焼の窯元で焼いた「半磁器」フィルターを備えたミニマルなデザイン。使った後のお手入れのしやすさ、収納のしやすさもきちんと考えました。

「刻音」はこれまでの急須を超える茶器を目指します。もっと日本茶を楽しみたい、私たちの伝統的な味わいを大切にしたい、とお考えの方へ。そしてあなたの周りの日本茶が大好きな方への贈り物としても、ぜひ「刻音」をお選びください。

Sizes


直径9.5×高16.9cm 

Capacity


実用容量:300ml

Weight


約500グラム

Package


36×14×11cm

Specifications


食洗機使用可能

Material


半磁器(波佐見焼)、耐熱ガラス

Country of Manufacture


日本製

Designer


石黒猛・伊東祥次

Brand Name


刻音(ときね)











































Product Guide


茶葉本来のおいしさをしっかり抽出する。「刻音」が考えたのは、沈殿抽出式、つまり茶葉それ自体をフィルターとして利用する方法でした。











香り・渋み・旨み。日本人が古来から楽しんできた、茶葉本来のおいしさの3つの要素を、しっかり抽出するのはどうしたら良いか。そこで「刻音」が考えたのは、沈殿抽出式、つまり、茶葉それ自体をフィルターとして利用する方法でした。

山に降った雨や雪は、堆積した落ち葉や砂利、岩盤などでろ過されながら、ゆっくりと地下にしみ込みます。そして長い年月を経て、湧き水となってふたたび地上に現れます。この自然の仕組みと同じように、「刻音」をお使いいただくことで、茶葉自体が「ろ過フィルター」の役割を果たし、そのフィルターで雑味や繊細な茶葉がろ過されることで、クリアで味わい深いお茶になります。





日本茶、特に煎茶は、非常に繊細な個性を持っているお茶。産地や茶種によって、香り・旨み・渋みのバランスは千差万別です。それらお茶本来のおいしさを抽出するために、茶器に求められる条件はふたつあります。

それは、「茶葉が開く空間があること」と「抽出中に茶葉が揺れないこと」。

「刻音」の本体には、お湯を注ぐとすぐに茶葉が広がり、茶葉が開く空間がしっかりと確保されているため、おいしい成分が存分に抽出されます。そして、茶器を傾けたり揺すったりせず、お茶は重力にしたがって自然にサーバーに落ちていくため、茶葉の個性がより鮮明に抽出されるというのも大きな特徴です。






「刻音」が考えた「沈殿抽出式」は、2年の歳月と500回の試作を経て完成しました。ペーパーフィルターやステンレスの茶こしなどを使わずに、日本茶をドリップする独自の方法で、お茶の繊細な個性、つまり香り・旨み・渋みをしっかりと引き出す茶器です。

沈殿抽出式とは、茶葉それ自体を「ろ過フィルター」としてお茶を抽出すること。お湯が注がれた茶葉は、刻音本体の広い空間のなかでゆっくりと開きます。やがて沈殿し、何層にも重なり合い「ろ過フィルター」のようになります。抽出されたお茶は、重力にしたがってサーバーに落ちていきます。その際、雑味や微細な茶葉がフィルターでろ過されることで、クリアでありながら、味わい深いお茶を抽出することが可能になりました。






「刻音」はお茶を淹れるプロセスをもっと楽しんでいただくため、そのデザインを検討して作られました。お茶が抽出される様子は、まさに砂時計が落ちていくよう。サーバーに注がれるお茶は、それはそれは美しいもの。まるで砂時計のような形状は、ゆったりとした時の流れを感じていただくためのデザインです。

そして「刻音」の抽出音にぜひ耳を傾けてみてください。お湯を入れると「ぽちゃ ぽちゃ」と、しずくが落ちる音。茶葉が広がるのを待つ間の、ときを刻むような音。最後につまみをゆっくり引くと、川のせせらぎのような音が聞こえてきます。







How to Use


およそ3分間の、美味しいお茶を淹れるプロセスをぜひ楽しんでください。










「刻音」は美味しいお茶を淹れるための道具。沈殿抽出式、初めて耳にされる方法で、なんだか難しそうと思われる方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、どうかご安心ください。「刻音」はその心配も緊張も不要な茶器。およそ3分間、お茶を淹れるプロセスを、ひとつひとつゆっくりと、視覚と聴覚と嗅覚で味わっていただけるよう、きちんとデザインしました。もちろん使用後のお手入れが簡単なことも「刻音」の大きな特徴です。







それでは準備を始めましょう。本体のセットアップです。まず本体につまみをセットするときに、それぞれにある「●」印をあわせます。最初にして最大のポイントです。この準備ができたら耐熱ガラスでできたサーバーにフィルターを重ねます。







茶葉は4グラムから6グラム。スプーンでフィルターの中にいれたら、次は蒸らしの作業です。茶葉がフィルターになる準備のために、お湯を注ぐ前に、茶葉が浸るくらい(大さじ1杯ほど)のお湯でで30秒から1分ほど蒸らします。







それでは、お湯を注いでいきましょう。温度は80℃に湯冷まししたお湯、約200ccを入れます。お湯の量はフィルター内側にある線が目安になります。熱すぎる場合は少し湯冷ししてから注ぐようにしてください。







お湯を注ぎ終わったら、30秒から1分ほどおいて茶葉を開かせます。この間、ぽたぽたと美味しいお茶がサーバーに落ちてゆく抽出音を楽しみながらお待ちください。この音こそが「刻音 tokine」のネーミングの元になった行為。美味しいお茶が出来上がるまでのお楽しみの時間です。







この茶葉を開かせる時間が終わったら、本体とつまみの間に指をはさんだまま、つまみを動かすと、ちょうどよいすき間が生まれて、お茶がサーバーに落ちていきます。これで香りと良い渋み、そして旨みの揃ったお茶の完成です。









お茶がフィルターから全て落ちきったら、本体を上蓋に置きます。この上蓋はフィルター置き場の機能を兼ね備えた設計で、洗い物をできるだけ減らす、そしてお茶を美味しくいただくテーブルを汚さないための配慮になっています。







出来上がったお茶をサーバーから湯のみに注いで完成です。「刻音」では独自デザインのサーバーとぜひ一緒にお使いいただきたい、ダブルウォールグラスもご用意しています。お茶の美しい色合いを見せつつ、ゆっくりと味を楽しんでも冷めづらいグラスです。ぜひ併せてご利用ください。





「刻音」はお使いいただいた後のお手入れのしやすさ、保存方法もしっかり考えました。本体は食洗機も使え、フィルターは茶葉が捨てやすい設計です。また本体は持ち手や突起部分がないためコンパクトで、キッチンでたいへ収納がしやすいデザインにしました。





















Movies


「刻音」の使い方、楽しみ方を動画で解説。














Product Guide


お茶の自然な風合いを損ねないよう、金属パーツをいっさい使わない設計。お茶の良い味わいを抽出するフィルターは100年続く波佐見焼の窯元で作られています。









「刻音」には、金属のパーツがありません。本体やつまみは半磁器、サーバーは耐熱ガラスでできています。お茶の自然な風味を保つため、繊細かつ豊かな味をお楽しみいただけるよう、金属を一切使わない設計を施しました。

そして、抽出されたお茶は、ガラスのサーバーに少しずつ注がれます。お茶のあざやかで美しい「すい色」を楽しめるのは、ガラスならでは。このすい色をゆっくり眺める時間をぜひ楽しんでください。






そして「刻音」の本体とフィルターで採用しているのは、半磁器と言う素材。長崎県波佐見町にある、100年続く波佐見焼の窯元で作られています。

この半磁器は土由来の温かみのある手触りに、適度な強度が加わった、陶器と磁器の良さを併せもった素材です。陶器に比べ吸水性が少ないことから、高温で洗う食洗器の使用が可能です。

















Variations







刻音 沈殿抽出式ティードリッパ






Options




ダブルウォールグラス100ml(2個セット)

「刻音」とぜひあわせてお使いいただきたいグラスです。お茶の美しい色合いをしっかりと確かめることができ、また保温・保冷効果もあるダブルウォール構造の耐熱ガラスで作りました。

「刻音」で抽出した日本茶をちょうどカップルやご家族、お友達で分け合うのに良い、100ミリリットルサイズを2個セットにしました。

Sizes


約7×7×7cm

Material


耐熱ガラス







ダブルウォールグラス200ml

「刻音」とぜひあわせてお使いいただきたいグラスです。お茶の美しい色合いをしっかりと確かめることができ、また保温・保冷効果もあるダブルウォール構造の耐熱ガラスで作りました。

「刻音」で抽出した日本茶をちょうどおひとりで楽しむための200ミリリットルサイズです。「刻音」ドリッパーとセットで贈り物にもご利用ください。

Sizes


約8.5×8.5×9cm

Material


耐熱ガラス












Interview


デザイナー・インタビュー 石黒猛さん、伊東祥次さんにうかがいました









石黒猛(写真・右)

1995年にロンドンのロイヤル・カレッジ・オブ・アート工業デザイン科を修了後、96年からIDEO社に入社。1998年発表の「RiceSalt&Pepper shaker」と2007年発表の加湿器「chimney」はニューヨーク近代美術館に永久保存。2002年にIDEO社を退職後、個人活動をスタートし、JAXAと共同で国際宇宙ステーション用の折りたたみ式撮影背景を開発(その後、宇宙ステーション「きぼう」にて運用)。


伊東祥次(写真・左)

多摩美術大学を卒業後、1997年よりNTT Inter Communication Center(ICC)調査研究・ワークショップ担当、2002年より株式会社良品計画にて企画デザイン室長、欧州事務所商品開発担当部長を歴任。2009年に独立。












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