鰹ぶしの削りたて本来の風味を手軽に。手けずりだからこそ得られる味覚を。使いやすさとお手入れのしやすさのためのデザイン。

貝印 鰹ぶし削り器

「だし」のきいたお味噌汁を口にすると、なぜだかほっと心が安らぐ。お味噌汁をはじめとするわたしたちの食卓には欠かせない味の基本となるのがこの「だし」の存在です。

鰹ぶしの削りたて本来の風味をもっと手軽に、ローコストに、そして手けずりだからこそ得られる味覚を五感で味わってほしい。そんな思いから作られたのか、この「貝印 鰹ぶし削り器」。

作ったのは、刃物の専門メーカーとして日本はもとより世界中でその名を知られる、貝印。今回、40年以上愛され続けてきた「貝印 鰹ぶし削り器」がリニューアルしました。

手軽に本格的な削り節ができる「かんな」部分には天然木の台座に貝印の技術力が誇る刃物鋼を使用した本格派。受け皿にはAS樹脂を使用していつも清潔に保てるように。キッチンでの収納を考えて薄型にして、刃物と本体全体を覆うことができるカバーを備え、従来の鰹節削り器には無かった、モダンで高い機能性を備えたデザインにあらためました。





毎日の調理で気軽に手間なく使える、顆粒だしやパックは便利ではありますが、特に鰹ぶしは削ってから時間とともに、その風味と旨味が大きく損なわれてしまいます。

手削りの良さ、それはなんといっても削りたてでしか味わえない美味しさです。だしを取りたい時はもちろん、ご飯やお好み焼きの上にのせたり、冷奴やおひたしに少量のせたい時、必要な量だけ、削りたての美味しさを味わうことができます。

ぜひ炊きたての温かいご飯に、削りたての鰹ぶしをのせて、お醤油を数滴垂らして召し上がってみてください。削りたてだからこそ味わえる、鰹ぶし本来の旨味と香りが口いっぱいに広がります。





削りたての鰹ぶしは、まずはぜひ炊きたての温かいご飯にのせて、お醤油を数滴垂らして召し上がってみてください。削りたてだからこそ味わえる、かつお節本来の旨味と香りが口いっぱいに広がります。

ご家庭でも手早く、ローコストに、そして本格的な味わいを体験できる「貝印 鰹ぶし削り器」は大切な方への贈り物にも最適です。

Sizes


26.7×5.8×7.2cm

Weight


419グラム

Material


カンナ・刃部:刃物鋼
台:天然木
樹脂部・カバー:ポリプロピレン(耐熱温度80度)
受け皿:AS樹脂(耐熱温度90度)

Product Guide


受け皿は食洗器対応
カンナ部分は刃の調整が可能

Country of Manufacture


日本製

Brand Name


貝印

Award


2020年グッドデザイン賞







Product Guide


本格的な削り節をご家庭でも手軽に作ることができる、新しい鰹節削りができました。










「だし」のきいたお味噌汁を口にすると、なぜだかほっと心が安らぐ。

お味噌汁をはじめ、日本の食卓には欠かせない和食ですが、この和食の調味料の基本となるのが、昆布や鰹ぶしなどからとった「だし」だといことは皆さんもご存知の通り。だしの良し悪しで料理の美味しさが大きく変化する和食の基礎でもあります。

また、だしを効かせた料理は、塩、醤油、お味噌の量を控えめにしても美味しく感じられ、減塩効果があることから、和食は長寿健康食として世界中から注目を集めています。今では「umami」の名とともに世界中のシェフたちが、こぞって取り入れ、フレンチやイタリアンにも使われています。

なぜ、「だし」のきいた料理を口にすると、ほっと心安らぎ、美味しく感じられるのでしょうか。それは、だしの代表格である昆布、鰹ぶしには、私たちのからだを構成しているアミノ酸を多く含んでいること。なかでも、鰹ぶしは、アミノ酸の一種である旨味成分のイノシン酸を多く含み、その量は生鰹や鶏肉、豚肉の3倍、牛肉の6倍以上にもなります。なにより、その芳香な香りは食欲を増幅させ、より一層料理を美味しく感じさせてくれます。







一般的な、削り節の状態でパッキングされたものは、開封するまではパック内に窒素を封入していることで、鮮度が保たれていますが、開封後は次第に風味が落ちてしまいます。
鮮度を保つのに適した、使い切りの小袋パックは、冷奴やおひたしに使うのにはいいですが、だしを取るには適しておらず、値段も割高になってしまいます。お湯に入れるだけの顆粒だしや、だしパックは、手軽にだしを取ることができて便利ではありますが、削り節に比べると風味や旨味は劣ります。

昔から日本の料理店では「鰹節は客の顔を見てから削れ」と言われるほど、味と香りが変化しやすい繊細な食べもの。美味しく味わう秘訣は、やはり使う量だけを使うたびに削ることです。
手削りの良さ、それはなんといっても削りたてでしか味わえない美味しさです。だしを取りたい時はもちろん、ご飯やお好み焼きの上にのせたり、冷奴やおひたしに少量のせたい時、必要な量だけ、削りたての美味しさを味わうことができます。






削り器のカンナ歯を調整すれば、削りぶしの薄さも自由にコントロールできます。透けるほど薄く口当たりの良い花かつおや、あえて厚削りにして、蕎麦やうどんに適したしっかりと旨味の強いだしを取ったりと、用途やお好みに合わせて削ることができます。

鰹ぶしは削る前の本節の状態なら、常温で約2年と保存性に優れており、 常備しておけば、忙しい時や体調不良の時に、ご飯にパッとふりかけるだけで栄養が摂れ、災害時の非常食としても役立ちます。

かつては各家庭に鰹ぶし削り器があり、使うたびに削っていましたが、従来の木製の鰹ぶし削り器は、大きくて重く、扱いが大変で、キッチン収納の奥すみに追いやられ、今では鰹ぶし削り器をお持ちのご家庭の方が少なくなってしまいました。






鰹ぶしの削りたて本来の風味をもっと手軽に、手けずりだからこそ得られる感動を五感で味わってほしい。そんな思いから作られたのか、この「鰹ぶし削り器」。作ったのは、刃物の専門メーカーとして日本はもとより世界中でその名を知られる、貝印。今回、40年以上愛され続けてきた「貝印 鰹ぶし削り器」をリニューアルし、家庭で手軽にかつお節を削ることができるよう、細部を見直しさらに使いやすくなりました。

大きくて重く、扱いが大変だった従来の鰹ぶし削り器、その多くが桐などの木材で作られていますが、この「鰹ぶし削り器」では、受け皿と刃を覆うカバーに樹脂を採用し、軽く、置き場所を取らない省スペースデザインに。カバーはしっかりと受け皿にはめ込んでロックがかかりますので、使いたい時にスマートに安全に取り出すことができます。








落ち着いたクリアブラウンの受け皿は、どれだけ削れているか、たびたび手を止めて、削り受けを引き出して確認する必要がなく、削りながら一目で量と削り具合がわかります。

また受け皿の手前には大きく開いた口があり、カンナ台を乗せたまま削りぶしを取り出すことができます。















従来の木製の削り器は、使用後に汚れや削りカスを洗い流せないため、ブラシや布巾などで払い落とすしかできず、鰹ぶしを好物とする虫やカビの温床となっていました。この「鰹ぶし削り器」では、カンナ以外の、刃を覆うカバーと、受け皿は食器洗い乾燥機に対応していますので、使った後のお手入れも楽。清潔に保管することができます。

受け皿の裏側四隅に滑り止めが付いていますので、削っているときに動かないよう無理に力を入れずに、軽く支えることができます。




















How to Use


これまで難しい、手間がかかると考えていた「削り節」を手軽に、しかもローコストで実現してくれるのが「Kai 鰹ぶし削り器」です。










まずは、お好みの鰹ぶしを用意します。量販店などではパックの削りぶししか取り扱いがなく、手に入るところが少なくなりましたが、今でもインターネットで手軽に購入することができます。一般的に手に入りやすいのは、表面が淡い茶色をして、細長い形状の枯本節と言われるタイプの鰹ぶしです。






この枯本節には2つの種類があります。鰹ぶしを作る際、3枚おろしをさらに縦半分にした5枚おろしにして作られているため、背中側の背節と、おなか側の腹節に分かれます。背節は、脂身が少ないため、澄んだ上品なだしがとれるのに対して、腹節は、コクのあるだしがとれます。初めての方には形状が持ちやすく削りやすい「背節」がおすすめです。

購入した枯本節には、カツオブシカビと呼ばれる麹カビが表面に付いています。これは、枯本節をつくる過程において、タンパク質と脂肪の分解を促し、上品であっさりとした旨味を引き出すとともに、脂肪分が原因でだしが濁ってしまうことを防ぐために、あえて施しているカビ付けです。

購入時にはカビが表面に付着した状態で販売されていますので、乾いた布巾か、ペーパータオルで表面を軽く拭い取ってください。鰹ぶしは濡れると劣化し、長期の保存ができなくなりますので、必ず乾いた布巾を使用してください。








つぎに、削り器のカンナの台座を、木槌で軽く叩いて刃を調整します。木槌はホームセンターなどで500円ほどで購入することができます。金槌を使用するとカンナの台木を痛めてしまう恐れがあります。

カンナ台は刃に近い方を上部、離れている方を下部といい、上部を叩くと刃が引っ込み、下部を叩くと刃が出る構造になっています。刃の出具合は0.1ミリ程度が目安ですが、実際に削りながら薄く削れるように微調整していきます。好みで厚く削ることもできますが、あまり刃を出しすぎると、鰹ぶしが引っかかり、削りづらくなりますので、刃を引っ込めた状態から調整し始めて、好みの厚さを探してみてください。








いよいよ鰹ぶしを削っていきますが、削る前に確認していただきたいのが鰹ぶしの目の方向です。逆目に削っていくとせっかくの鰹ぶしが粉になってしまいますので、順目で削るために、頭側と尾側の向きを確認する必要があります。カツオの皮がついている、色味が濃くなっている側が尾側ですので、こちら側を手で握って、反対側から削っていきます。背節と腹節、いずれも頭側から削っていきます。

鰹ぶし削りは、慣れるまでは力が入りすぎてしまったり、小さくなった節の取り扱いで、思わぬ事故につながりかねませんので、軍手をはめてから削ることをお勧めします。

まずはカンナ台の下部、刃先を手前にして、受け皿にセットし、利き手とは反対の手で、受け皿とカンナ台を支えます。受け皿の裏側に滑り止めが付いていますので、力を入れず軽く支えることができます。






かつお節は皮がついている尾側を奥に向け、頭側が刃に当たるようにします。このとき、かつお節の頭側の斜めの部分を台座にあてがうと、尾側が斜め上に向き、カンナ台から浮く状態になり押す力が伝わりやすくなります。
また、かつお節が半分以下に小さくなっても握りやすさを維持することができます。

削り始めは、表面が硬いため細かく削られていきますが、削り進めるとシャッ、シャッ、と小気味良い音とともに薄く、長い、削り節が姿をあらわします。削っている時に香り立つ芳醇な鰹ぶしの香りは、手けずりでしか味わえない特別な体験です。

3分の1以下になり、握りづらくなった鰹ぶしは、カンナ台とかつお節を180度回転させて、手前に引くようにすると削りやすくなります。さらに小さくなった鰹ぶしは無理に削らず、昆布と一緒に醤油に浸けておくと、美味しいだし醤油としてもお楽しみいただけます。






削りたての鰹ぶしは、まずはぜひ炊きたての温かいご飯にのせて、お醤油を数滴垂らして召し上がってみてください。削りたてだからこそ味わえる、かつお節本来の旨味と香りが口いっぱいに広がります。







使い終わったら、カンナの刃先付近についている粉を布巾で払い落とし、受け皿は水で洗い流してください。受け皿は食器洗い乾燥機に対応していますので、お手入れも簡単。本体は薄型ですので、キッチンの引き出しなどにコンパクトに収納可能です。

カンナ台は水に濡れると木材が変形したり刃が錆びてしまう恐れがありますので、水周りから離れた湿気の少ない場所に保管してください。










Interview


デザイナー・インタビュー 貝印株式会社マーケティング本部デザイン部 門倉麻以さん、商品企画部 木村典子さんにうかがいました













この製品をつくる、きっかけとなった出来事を教えてください


40年以上のロングセラー商品であり、ビジュアルや仕様について少し古めかしい感じだったので、昨今の出汁ブームや鰹節がECで手軽に手に入ることもあり、本体デザインを一新し、受け皿を食洗器対応にするなどスペックアップを図りました。パッケージデザインも「本格派だけど家庭で簡単に使用できる」イメージになるようこだわりました。



最終的な製品の形状やデザインが出来上がるまでに気をつけたことを教えてください


従来品の「貝印 鰹節削り器」に対するお客様の声を受け「洗いやすさ・削り節の取り出しやすさ・使用中の安定性」をポイントに使用感の向上を目指し形状を検討しました。

受け皿とカバーの前後に傾斜を付けることで、隅の洗いやすさや削り節の取り出しやすさに寄与し、同時に削る行為を連想させるシャープな印象を造形的に表現しました。

カラーリングも熟成した鰹ぶしの色合いを表現するなど細部まで拘りました。木製の鰹節削り器が主流である中、樹脂製であっても無機質ではない、鰹節の風味や味わいを印象付ける外観を目指しました。



この製品で使われている素材について、エピソードはありますか?


受け皿は「一目で削り具合がわかること」と「食洗器対応」にするためAS樹脂を選定しました(蓋は食洗器はつかえません)。透明樹脂で開発部に選定、コストシミュレーションしていただき、透明性、耐熱性が高い+コスト面の視点で決定しました。

木製の鰹節削り器は市場にたくさんありますが、樹脂製のものは少ないのでそこのメリットを損なわないことと、価格帯をできるだけキープできるよう、開発・デザインチームにご尽力いただきました。



AssistOnのお客様にメッセージをお願いします


貝印のロングセラー商品を食洗機対応にリニューアルしたことで、今までの商品よりもお手入れが楽になりました。忙しい日常の中でもこだわりの生活を楽しみたい、そんなお客様の手助けになればうれしいです。










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