子どもたちに文字の美しさ、日本の平仮名の美しさを伝える。文字、色彩、デザインを教える、学ぶためのロングセラー絵本。

あいうえお絵本

1982年、一冊の絵本が誕生しました。それが戸田幸四郎の「あいうえおえほん」。子供たちが、絵、そして平仮名と初めて出会うときの絵本として、これまでに80万人を超える読者に読みつがれてきたベストセラー絵本です。

私たちの身近にある道具や動物、虫、やさい、くだもの、からだ、乗り物。それらのカタチの美しさを表現するため、シンプルに研ぎ澄まされた輪郭線。配色の美しさを追求した色彩。そして、平仮名という文字そのものが持つ美しさを、私たちに再び教えてくれる書体のデザイン。

その見事な調和がこの一冊に。それが長年にわたって、「あいうえおえほん」を手に取った読者を魅了し続けてきた理由にちがいありません。またこの一冊が書籍にも関わらず2019年にはグッドデザイン賞を受賞した理由でしょう。







この「あいうえおえほん」はそれまで広告、店舗デザインなどを手がけてきた フリーデザイナー戸田幸四郎(とだ こうしろう 1931-2011)が「ひらがなの美しさを伝える絵本を作りたい。」と思いから、独自で作り上げたもの。

初の出版物というだけでなく、「デザインが果たす役割を主軸に、徹底的に納得できるモノを作る」という戸田デザイン研究室の理念を築くもので、その後「カタカナ」「ABC」の絵本や、アシストオンでのお馴染みの「リングカード」、積み木など多くの製品がこの考え方の元に作られていきます。

そうやって約1年にひとつという時間をかけて、40年間かけてさまざまなアイテムが生まれてきた、その原点がこの「あいうえおえほん」です。







パッと目に飛び込んでくるイラストと配色。この絵はもちろん、文字までも既存のフォントを使うのではなく、作者自身が書き起こしたもの。ページの見開きには左側に大きな絵、右側には真っ白な背景に大きな文字がひとつだけ。そしてイラストのない真っ白な表紙。

発売当時から「デザインができること」を追求し、現在では知育絵本の原型と言われるまでになった一冊です。小さな子どもたちが絵と一緒にひらがなをおぼえるため学習絵本としてはもちろん、日本語の文字そのものの美しさに興味を持ってもらうために。大人も子どもも一緒になって、ぜひページをめくってみてください。

さらにひらがなの文字の練習帳として「あいうえおえほん」を並べてお使いいただけるよう、「あいうえおノート」も作られました。こちらは1ページにつき20個のマス目を用意してありますので、子どもたちが自由にひらがなを書き込んで練習したり、イラストに色を付け加えて塗り絵にしたりして、自分だけの「あいうえおえほん」を作っていただくことができます。

子供はもちろんのこと、大人たちにとっても、文字そのものの持つ美しさ、力強さを知るための、そしてデザイン、配色を学ぶための第一級の教科書とも言えるでしょう。これから新しい世界について学びを始める子どもたちに最適な贈り物です。









Designer


戸田幸四郎

Brand Name


戸田デザイン研究室

Award


2019年 グッドデザイン賞 受賞






























Product Guide


文字の美しさ、ひらがなの美しさを伝える絵本です。












パッと目に飛び込んでくるイラストと配色。この絵はもちろん、文字までも既存のフォントを使うのではなく、作者自身が書き起こしたもの。ページの見開きには左側に大きな絵、右側には真っ白な背景に大きな文字がひとつだけ。

文字そのもの持つ形の美しさ、日本の文字の美しさを知っていただくことができるページ構成にして、さらに右ページの下側にはその平仮名の書き順も掲載しました。そのため、これから平仮名を覚える方にも正しい書き順を学んでいただくことができます。









左側の絵の上にはその動物やモノなどの名前も平仮名で明記しています。こちらもあわせて学習用として、言葉や文字をおぼえるためのガイドとしてお使いいただけます。








さらにひらがなの文字の練習帳として「あいうえおえほん」を並べてお使いいただけるよう、「あいうえおノート」も作りました。

こちらは1ページにつき20個のマス目を用意してありますので、子どもたちが自由にひらがなを書き込んで練習したり、イラストに色を付け加えて塗り絵にしたりして、自分だけの「あいうえおえほん」を作っていただくことができます。ぜひあわせてご利用ください。









Variations










あいうえお絵本

本体価格 ¥1,800 (税込価格 ¥1,980)

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Suitable Age


3歳くらいから

Sizes


23.5×23.5cm 94ページ

Award


2019年 グッドデザイン賞 受賞









あいうえおノート

あいうえおノート

本体価格 ¥780 (税込価格 ¥858)

Amazonアカウントでも買えるようになりました!

Suitable Age


3歳くらいから

Sizes


23×23cm 47ページ







『あいうえおえほん』から誕生した、戸田デザイン研究室ならではのノートです。白を貴重にしたボーダー柄の表紙をめくると、二十個のマス目があります。絵本で楽しんだ後は、実際に自分で鉛筆を持ってひらがなを書いてみる。もちろんマス目を飛び出しても、色鉛筆やクレヨンで書いても良いでしょう。

各ページの上には『あいうえおえほん』と同じ絵が描かれていますから、これを絵本と同じ色、もしくは自分で考えた配色で塗っての楽しいですね。そうやって自分だけのノートを作ることができる。いつまでも記憶に残る、子どもの時の記録になる一冊になる。美しい文字を書くことはもちろん、言葉やイメージから広がってゆく想像力を養うためのノートです。














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Interview


編集者インタビュー 戸田デザイン研究室代表 戸田靖さんにききました













この本をつくるきっかけを教えてください。


『あいうえおえほん』の白い表紙に文字だけという装丁に、出版当時は販売会社などから、子供の本だから絵を入れて欲しいと何度も何度も言われていたようです。

しかし幸四郎は一切聞き入れず、絵も文字も自分が一番きれいだと思うものを決して妥協することなく、発売までに2年という通常の絵本では考えられない時間をかけてつくり上げました。

『あいうえおえほん』は今でも変わらず白い表紙に手描きのレタリングの装丁ですが、この絵本が24年もの長い間、子供達に読み継がれているのは、幸四郎が譲らなかった飽きのこないシンプルなデザインがあったからではないかと思っています。

『あいうえおノート』は実は『あいうえおえほん』とほぼ時を同じくして誕生しました。
その頃はまだ販売先が書店に限られていたので、そんなに大きく展開することもできませんでした。在庫を売り切ってしばらく作らずにいたのですが、ノートの存在を知ったある百貨店バイヤーからデザインを新たに売り出したいという要望をいただいたんです。私も久しぶりにこのノートと向き合ってみると、『あいうえおえほん』で伝えたかった事がそのままノートになっていました。

いわゆる「お勉強」としてひらがなに向き合うのではなく、子どもたちがひらがなに親しむためのノート。四角いマス目以外なにもありませんから、子どもたちの「書いてみたい」という気持ちを待つようなノートでもあります。成長や思い出の記録として、大人になって見返す楽しさもある。これは戸田デザインらしいと改めて思いました。

さらにこのノートの持つ意味をもう一度整理してみると「ひらがなと仲良くなる。想い出になるノート。」というコンセプトが見えてきて、2016年に表紙デザインをリニューアルして販売することにしました。




アシストオンのお客様にメッセージをお願いします。


『あいうえおえほん』は、今や戸田デザイン研究室の考えを伝える上でも、新しいプロダクトを生み出す時でも大きな土台になっている作品です。

正しい文字を学ぶと言うだけでなく、文字を含めたデザインも楽しみ、子どもたちの好奇心や感性を広げていく。そして子どもたちが自発的に文字を書くことや読むことを後押ししていく。だからシンプルでわかりやすく、眺めるだけでも楽しくなるデザインを大切にしてきました。この『あいうえおノート』、『あいうえおつみき』も同じ気持ちで作っています。

本でもノートでもおもちゃでも、子どものときになにかを感じたものは、大人になっても心の片隅に残っているものです。私たちの『あいうえお』シリーズも、そうなってくれたら嬉しいですね。







inFocus


戸田幸四郎さん、戸田デザイン研究所の戸田靖さん ロングインタビュー












1931年、山形県生まれ。1982年、デザイナーより絵本の創作活動に入り、1年に1作から2作というペースで新刊を創作。現在までに39冊の絵本を刊行。その全てが全国学校図書館協議会の選定となっている名作絵本集をはじめ、知育、環境問題をあつかった絵本を創り出してきた。

日本の知育絵本の元祖と言われ、戸田の代表作ともいえる「あいうえお えほん」は80万人以上の人々が読み、20年を経た今日でも読み継がれているロングセラー絵本。彼の絵本は企画、作画、編集、レイアウトまでをすべて戸田デザイン研究室が行い、一作一作を入念に、時間をかけて丁寧に創られている。静岡県熱海市には戸田幸四郎の原画をおさめた戸田幸四郎絵本美術館がある。


「たんじゅんな、魚の絵・虫の絵・りんごの絵。描いては消し、描いては消して、なかなか形がきまりません。それは、目に見えない、形の奥にあるものを描こうとしているからです。苦心して描いた絵を苦心して編集することが、子供への限りない優しさの贈り物、と、思うのです。」



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【AssistOn inFocus名作選】 戸田デザイン研究室 戸田幸四郎・戸田靖








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