美味しいコーヒーを淹れるために作ったホーロー製ケトル。注ぐ湯量がコントールしやすく使いやすい形は高度な技術の結晶です。

ovject dripkettle

gift
ほんとうに美味しいドリップコーヒーを淹れるために作ったケトルです。

湯量のコントロールがしやすく、細く注ぐことはもちろん、傾け方次第で点滴投下も、さらに多めのお湯を注ぐことも可能。そして、少量のコーヒーだけではなく、3、4杯のドリップも可能にする適正容量1.3リットル。

そして最も大切に考えたのは、ケトルの素材にホーロー(琺瑯)を選んだこと。熱伝導率が高いため、お湯が沸くのがとても早いこと。そして非吸着性(臭いが付かない)が高いこと。しかしドリップ用の細い湯口はホーローの加工が極めて困難で、製造が難しい状況でした。

この「ovject dripkettle」を作り上げたのは大阪府泉南市にある阪和ホーロー。創業は1957年、70年近くホーロー製品を作ってきた歴史あるメーカーの技術でした。

ひとつひとつが高度な技術を備えた職人による手作業で作られ、さらに自慢は本体表面の美しいマット仕上げ。同社オリジナルの釉薬と高度な技術によって作られたもの。鉄製品でありながら酸に強い特性を備えました。

低重心で落ち着いた外見。そして手を添えた時に優しい触感を残してくれるブナ製のフタは、お湯が沸騰すると、カタカタと心地よい音がして知らせてくれます。コーヒーだけではなく、ティーポットとしてご利用ください。

もっと美味しいコーヒードリップに挑戦されたい方はもちろん、コーヒーとお茶の大好きな方への贈り物にも最適です。

Sizes


幅26×高さ17×奥行き14cm

Capacity


満水容量:1.8リットル
適正容量:1.3リットル

Weight


810グラム

Material


本体:ほうろう鋼板
フタ:ブナの木(天然木)

Specifications


ガスコンロ・IHコンロ対応

Manufacturer


日本製(大阪)

Manufacturer


阪和ホーロー(大阪府泉南市)

Designer


三上嘉啓(STUDIO YOSHIHIRO MIKAMI)


























Product Guide


大阪府泉南市、70年近くホーロー製品を作ってきたメーカーが、ホーローの優れた特性を活かして作りました。










この「ovject dripkettle」を作っているのは、大阪府泉南市にある阪和ホーロー。創業は1957年、70年近くホーロー製品を作ってきた歴史あるメーカーです。

その優れた特性から、私たちの生活の中で欠かすことのできないホーロー(琺瑯)製品。鍋やケトルなどの調理用器物や、コンロの五徳や、オーブンレンジの内部の皿、流し台・浴室製品、洗面化粧台。そしてさらに化学機器、建材や産業製品などに使われているホーロー製品。

耐熱性、耐熱水性、耐汚染性、耐摩耗性、耐候性、電気絶縁性、耐薬品性、非吸着性(臭いが付かない)による掃除の簡単さ、そして色の美しさといった。極めて多くの優れた特性を有効に利用したもの。

さらに現代では、非毒性、非活性な無機質の成分から生成され、他の金属の表面処理を寄せ付けないことから、環境に優しい素材として再評価され、さらにこれからの将来が大きく期待されている素材がホーロー製品なのです。






ホーロー製品は、100~200マイクロメータ程度の厚みの釉薬を塗布し、乾燥炉で800度前後の高温度にして焼成し、完成します。

つまりホーロー製品の優れた特性は、鉄素地の強度・造形の自由さによる特性と、ガラス質の釉薬の持つ耐食性、装飾性の特性の、ふたつの融合から生まれたものです。

この「ovject dripkettle」は美味しいコーヒーをドリップするためにつくらたケトル。耐熱性、耐熱水性、耐摩耗性、そして飲み物の臭いが付かないこと、という素材の持つ極めて優れた特性から作られました。特に湯口が細く、フチの部分形状はホーローの加工が極めて難しい構造であるデザインを、高度な阪和ホーローの熟練の技術力によって乗り越え、製造に成功しました。

一般的に知られている光沢のあるホーロー製品とは大きく異なり、艶消しで素材感の優れた外見、そしてブナの木を使った安定感のあるフタの素材によるコントラストも同時にお楽しみください。

開口部は8.5センチと広く、安定感のある高さで、内部のお手入れもしやすいことも特徴です。もちろんケトルの内側にもツヤありのホーローを施しています。



























Colors




ovject dripkettle ホワイト

gift







ovject dripkettle ブラック

gift











Interview


プロデューサー・インタビュー 阪和ホーロー株式会社 専務取締役 高野倫弘さんにうかがいました









この製品をつくる、きっかけとなった出来事を教えてください


ほうろう製品の中では皆さんからよく知られている必須アイテムである「湯沸かしケトル」を新しいブランド、ovjectの中で企画しました。

ライフスタイルに合わせた製品を、会社独自の暖かみのあるホーローと自然の素材(木蓋)をマッチさせたオリジナル商品をご使用いただきたいと考え作りました。



最終的な製品の形状やデザインが出来上がるまでに気をつけたことを教えてください


このドリップケトルは、湯口がドリップ用で細く釉薬が出にくい形状で、本体のふちの部分はホーロー加工に不向きな形状を選択したため、加工が極めて難しく、施釉作業者がもっとも気をつかう形にでした。

また最終固定のカバーコートの施釉方法も、通常の加工方法とは違い、マスキング作業があります。この作業がさらに難しく、少しでも雑にしてしまうと色飛びが発生して不良となるので繊細な作業がもとめられます。このように製造が極めて難しいケトルなので、社内ではやりにくさもあり作業者の中では不人気ですが(笑い)、逆に作りがいのある商品になりました。日々、作業方法を考えながら作業を行なっています。

また、この商品に使用している釉薬は弊社オリジナルの釉薬で、通常のホーロー表面と違い艶消しにしているのでアピールポイントになるかと思います。釉薬は焼成温度により変化するため、色・ツヤ等の仕上がりに差が出てしまいますから、加工には非常に気を使っています。

一般的にホーロー加工品は工業製品と判断されてしまいますが、実は一つ一つ手作りで最低3回は施釉・焼成を繰り返して加工を行います。また、焼成温度により仕上がりが微妙に変化するものなので正確には焼物(陶芸品)と同じ部類にになるんですが、工業製品の扱いになってしまうのが現状で今後は、ホーロー商品は非常に手間をかけて作られていることを、もっとアピールしたいと考えています。



この製品で使われている素材について、エピソードはありますか?


機能性の高いほうろうの素材でほうろう加工会社オリジナルの釉薬を使用し、今までのほうろうになかった陶器感のある風合いをイメージしました。ほうろう本来の光沢仕様ではなく、マットな風合いを目指して、ブラック、ホワイトのカラー展開を考えました。

また製品の表面を「マット仕様」とすることについては、表面の滑らかさを損なわずマット感を表現しその仕上がりと鉄製でありながら酸に強いなど、他にないものとなりました。

そのため、釉薬自体が、ほうろう加工会社オリジナルの配合であり、更には通常の加工方法と比較して、より技術と手間を必要とするところによります。



AssistOnのお客様にメッセージをお願いします


コーヒーをおいしく入れるのに適したケトルです。

ホーローのケトルは、熱伝導率が高い為、沸くのが早いです。こちらのケトルは沸騰すると、木蓋がカタカタと揺れて、音がするのでお湯が沸いたことが分かりやすいです。

水は八分目くらいまでにして、沸かします。入れすぎると空気の穴がないので、注ぎ口からお湯が吹き上げてしまうのでご注意ください。また、持ち手は、そのままつかむと熱いため、ミトンなどでつかんください。水中にあるカルキが残ると白く膜が貼り劣化を進めますので、使用後は中に水分を取り乾いた状態で保管していただくと良いと思います。

ドリッパーに挽いたコーヒーの粉を入れ、ゆっくり注ぐだけで、上手にドリップが出来ます。ゆとりのある時間に、機械ではなく、ハンドドリップでコーヒーを楽しみませんか?コーヒードリップはもちろん、かわいい丸いフォルムと艶消しの表面がインテリアとしても目を引きます。コーヒー好きの方におすすめです。





Profile





「ovject」 is not「object」. ovject はありふれた object ではない視点を変えた既成概念に捉われないプロダクトを考えるレーベルです。

老舗ホーロー加工メーカーが、日々の暮らしに関わる様々なプロダクトを提案します。目にしたとき心に変化をくれるモノ。そのモノがあることで日常が少しだけ心地よくなるモノ。ovject は機能とカタチ、道具と人との関係性の境界にある可能性をカタチにします。





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