ペンの中を小さなネコがお散歩してゆきます。これは世界ではじめて、目の錯覚、錯視アニメーションのフローティングペン。

Animation Floating Pen

ペンの中を、小さなネコがお散歩してゆきます。これは世界ではじめてのアニメーションのフローティングペン。

フローティングペンは、封入された液体の中を小さな絵が上下に移動してゆくペンのこと。世界各地のお土産物として知られたもの。手にしたことのある方は多いでしょう。その構造を使って「錯視」、つまり「目の錯覚」によって生まれる不思議なアニメーションを作りました。

ペンを傾けるだけで、シマシマのスリットをネコや人が表情を持って動き出す。どこか懐かしく、しかしその仕組みの面白さに、ついつい見入ってしまう不思議な世界です。

光の組み合わせで動いているようにみえるこの「錯視」、実は映画の原理や現代のパソコン、スマートフォンで画面を作り出す仕組みと同じもの。テレビや書籍でIT問題の語り手として知られる元「月刊アスキー」編集長の遠藤諭の個人プロジェクトです。可愛らしく、そして不思議な素朴な、6秒間のアニメーションを上映してくれるペンができました。





この「Animation Floating Pen」プロジェクトで今回用意したのは、合計7種類のキャラクター。それぞれ、3つの異なるアニメーションの原理で動きます。

歩くネコと歩く人間はタイプAと名付けて「Barrier Grid Animation」という技法。さらに「Foot Step Illusion」という技法、このプロジェクトで新しく開発された「Barrier Grid Animation」を応用した技法の3つを用意しました。

ペンの内部に充填された液体の中をゆっくりと動くオブジェクト。背景の縞模様と緻密に計算されて描かれたオブジェクトが移動し、重なり合う。そしてそれを眺めるヒトの目との間で視覚の「錯覚」が生まれる。そんな風にして生まれる小さなアニメの劇場です。

例えば下の写真の「Foot Step Illusion」は、人間の目が強いコントラストに引きづられてしまう、という錯視を利用したもの。モノクロのシンプルな動き、頭で理論や原理を理解しても可愛らしい8ビット模様のネコの動きに魅了されてしまう。アニメーションの不思議を体験していただけるでしょう。





アニメーションの楽しみ方は簡単です。ペンを目の前10~30センチメートルほど離して眺めてください。そこでペンを傾けるとキャラクターがゆっくりと動きはじめます。約6秒間のアニメーションのはじまりです。

フローティングペンの原型を作ったデンマーク、ESKESEN社。1951年に同社が開発し、現在もコペンハーゲンから車で1時間ほどの場所にある田舎町、ストアメルローズで作り続けています。このペンもその伝統ある、由緒あるESKESEN社に依頼して制作をしました。

ペン軸を回転させることでペン先が露出する機構。太さ0.8ミリの黒色インクで、事務用、メモ用として一般的につかいやすいボールペンです。

文具好き、アニメーション映画が好きな方はもちろん、ネコが大好きな方への贈り物としてもたいへんおすすめです。アシストオンではそのままディスプレーケースとしてお使いいただける、特製のギフトケースに入れてお届けします。












Sizes


長さ14.5×直径1.1cm

Weight


14グラム

Material


材質本体 :ABS樹脂、クロム鋼、ミネラルオイル
外装 :PET
*欧州玩具規格 EN71 part3 取得済
*内包オイル:米国FDA取得済

Specifications


インク色 :黒
太さ :0.8mm

Manufacturer


ESKESEN(デンマーク)

Country of Manufacture


デンマーク製

Accessories


ギフトケース(アシストオンのみ)

Designer


遠藤諭
さとうたく(グラフィックデザイン)

Award


日本基礎心理学会「第10回 錯視コンテスト」入賞














































Movies


「Animation Floating Pen」の基本原理について。製作者の遠藤諭が解説します。
(音声が出ます 3分間)






















Product Guide


「Animation Floating Pen」は7つのキャラクター、3種類のアニメーションの仕組みからできています。











この「Animation Floating Pen」が用意したのは、合計、7種類のキャラクター。そしてアニメーションの原理としては3つのものを用意しました。

上のイラスト、最上段のもの。歩くネコと歩く人間はタイプAと名付けて、「Barrier Grid Animation」という技法を使用。二段目のドット絵でできたような二種類のネコは、タイプB「Foot Step Illusion」。そして三段目のタイプC、不思議な三種類の模様は「Barrier Grid Animation」として、新しく開発した独自アニメーション技法を使用してつくりました。








それではタイプA、「Barrier Grid Animation」をつかってこのフローティングペンでつかわれている「錯視アニメーション」の仕組みを説明しましょう。

一般的なフローティングペンは、ペンの内部の空間にオイルが充填されていて、その中を絵に描かれた小さなフィルムがゆっくりと上下する、というもの。このフィルムに描かれた動くキャラクターと、縞模様の背景を組み合わせることで「錯視」の技法をつかったアニメーションです。










タイプAの人が歩いているアニメーション「A Man in a Pen, Walking」。実際の人間が歩いている様子をビデオに撮影してアニメーション化したもの。この人間が歩いている6コマのアニメーション図形を縦に細かく切り刻み、シマシマの幅に合わせて隙間から順番に見えるようにしたものです。








ペンの中のキャラクターはペン先のほうから、ペンの頭のほうに向かって歩くようになっています。それでは実際にキャラクターを動かしてアニメーションを楽しんでみましょう。例えばポケットに差し込んでいればキャラクターはペンの先頭のほうに移動しているはずです。

まずペンを目の前10~30センチメートルほど離して眺めてください。そこでペンを傾けるとキャラクターがゆっくりと動きはじめます。約6秒間のアニメーションのはじまりです。

この「Animation Floating Pen」は「錯視」を利用したアニメーションを使っています。最初に見てアニメーションしているように見えない場合もあるかもしれません。その場合は、ペンを眺める距離をいろいろ試してみてください。30センチメートルほど離してみるといちばん動いているように見えるという意見があります。


















Product Guide


「Animation Floating Pen」はフローティングペンの元祖である、デンマーク「ESKESEN」に発注し、制作しました。











傾けるとペンの中でゆっくりオブジェが動いてゆく。各国のお土産ものでも知られるフローティングペンを最初に作ったのは、デンマークのESKESENという文具メーカーでした。

フローティングペンは世界的な石油会社であるエッソのためのものが始まり。1951年に作られた、ペンの中で石油の中をオイル缶のフロートがゆっくりと動いてゆく、というユニークなアイデアは、エッソの企業コンセプトにあわせたノベルティーから生まれたものでした。

その後、このユニークなペンは国境を超え、世界各地のお土産物やキャラクターのフロートに形を変えて、デンマークの田舎町、ストアメルローズで生産されています。









この「Animation Floating Pen」はペンのデザインこそモダンな形状ですが、そんな由緒正しい、オリジナルのESKESENでつくられたペン。ペン軸を回転させることでペン先が露出する機構。太さ0.8ミリの黒色インクで、事務用、メモ用として一般的につかいやすいボールペンです。

替え芯はメーカー純正のものをオプションとして用意しています。4C規格のものならバネの引っ掛かりをニッパーなどで改造してお使いいただければ、お好みの太さやカラーに交換して、「Animation Floating Pen」をお楽しみいただけます。



















Package


文房具が好きな方、ネコが大好き、錯視アニメーションが好きな方への贈り物にも最適。アシストオンだけのギフトパッケージに入れてお届けします。













日本語の製品解説付き。内部の見えるプラスチック製ケース入り(アシストオンのみ)
パッケージサイズ:15.7×2.5×2.5cm




















Variations


Type A「Barrier Grid Animation」













縞模様の裏側に描いた画像がスライドしていくことによって、ヒトが歩いている、ネコが歩いているように見えるアニメーション。100年以上の歴史ある「Barrier Grid Animation」の原理を使いました。








Animation Floating Pen A Cat in a Pen, Walking

本体価格 ¥1,280 (税込価格 ¥1,408)

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Animation Floating Pen A Man in a Pen, Walking

本体価格 ¥1,280 (税込価格 ¥1,408)

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Variations


Type B「Foot Step Illusion」













外見はタイプAの「Barrier Grid Animation」とよく似ている縞模様をつかっていますが、原理は異なります。こちらはのポイントはペンの中を移動するネコの足の動きにあります。この錯視は人間の目が強いコントラストに引きずられてしまうことを利用したもの。ペンの内部で動くネコの絵が8ビット時代のコンピューターグラフィックスのようなので、この名前がつけられました。








Animation Floating Pen A Cat in a Pen, 8-bit version (black)

本体価格 ¥1,280 (税込価格 ¥1,408)

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Animation Floating Pen A Cat in a Pen, 8-bit version (white)

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Variations


Type C「Barrier Grid Animation」













タイプCは、タイプA「Barrier Grid Animation」の一種ですがこのペンのために新しく独自に開発したしくみを使っています。アニメーションするキャラクターが縞模様の幅の変化に応じて向きを変えます。これは、従来の「Barrier Grid Animation」ではできなかったこと。100年以上の歴史のある「Barrier Grid Animation」に新しいアイデアを追加しました。








Animation Floating Pen Wave

本体価格 ¥1,685 (税込価格 ¥1,854)

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Animation Floating Pen Tank2Duck

本体価格 ¥1,685 (税込価格 ¥1,854)

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Animation Floating Pen Kaleidoscope

本体価格 ¥1,685 (税込価格 ¥1,854)

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Interview


デザイナー・インタビュー 遠藤諭さんにうかがいました












角川アスキー総研主席研究員。東京おとなクラブ主宰。元『月刊アスキー』編集長。アニメーションフローティングペンが日本基礎心理学会の錯視コンテスト2018で受賞。






この製品をつくる、きっかけとなった出来事を教えてください


世代によってフローティングペンに対する印象は違うと思うのですが、私の場合は、子どもの頃にはじめて見てすぐに自分でも作りたいと思いました。ペンなのにちょっとした“劇場”といえるコンテンツ性がある。液体の中なので目の前にあるのに手が届かない“ステージ”を見るようなドキドキ感さえある。クリップに刻まれた“MADE IN DENMARK”の文字にも心ひかれていました。

そんな思いがずっと頭の片隅にあって、その後も東京タワーの昼と夜が表現されているペンとか、いわゆるヌードペンであるとか、いろんなフローティングと出会いました。新しいものではgroovisionsのチャッピーの着せ替え的なデザインのペンやBEAMSの温度計のデザインのペンなど、作ってる人は楽しそうでいいなと思いました。それで、あるとき“シマシマアニメ”(私は勝手にそう呼んでいるけど英語ではbarrier grid animation)とフローティングペンを組み合わせると面白いんじゃないか! というアイデアが浮かんで「じゃ作ろう」となったわけです。

ところが、私の場合は、なかなか実行力がともなわなくて7~8年も放っておいたら、2007年頃に『Gallop!』とか『Swing!』といったシマシマアニメを使った英語の絵本が出てきた。「これはヤバイ、シマシマアニメが流行って誰かが同じことを考えるかもしれない!」と、2010年に、最初のバージョンのアニメーションフローティングペンを作ったのでした。





友人のデザイナーさとうたく君と、そのために“A Project for Making a Floating Pen at least Once in my Life”(私の人生で一度くらいはフローティングペンを作るためのプロジェクト)というチームを作りました。

2010年版は、世界的なデザイン・建築系サイトのdesignboomが掲載してくれたり、米国のコレクターサイトのFlaot Aboutが絶賛してくれたり、paperworldというフランクフルトで開催される文具見本市でドイツデザイン会議というところから賞をもらったりしたのですよ。ちなみに、「A Man in a Pen, Walking」は、2010年に作った2つのペンのうちの1つの復刻です。






http://www.floatabout.com/fa68.htm



米国のコレクターサイトのFloat Aboutの記事。主宰者の友人がYouTubeで見つけて知らせてきたとあります。「このイノベーションはフローティングペンにおける白黒テレビの発明に匹敵する」などと書いてくれています。

今回のアニメーションフローティングペンを作ることになったのは、ある人に「ネコを作りますよね」と言われて「そんなの簡単」と答えたのがきっかけです。



最終的な製品の形状やデザインが出来上がるまでに気をつけたことを教えてください


「ネコ」のアニメーションフローティングペンを「簡単」と答えた私ですが、実は、これが簡単ではあまりせんでした。さとうくんがアニメーションの元絵を描いてくれたのは完成の1年以上前のこと。

Pythonで書いたプログラムを使って、少しずつシマシマとの画像の重なりのタイミングの異なる数十個のデータを自動生成します。そこから動きのよいものをピックアップして、あとは絵に戻って手でチューニングしていくのですが、シマシマなしのアニメーションではいい感じのネコが、どうやっても“黒くうごめく怪しい動物”にしかならないのです。絵本のような大きさとペンの大きさでは、そのあたりのテクニックがまるで違うのでした。

ここでいうネコは、Type Aの「A Cat in a Pen, Walking」ですが、Type B、Type Cについても見かけよりもずっと苦労しているのですよ。「歩く」ことをプリミティブに見せるというのを1つのテーマにしているわけですが、自分なりにそこはこだわっているつもりです。

Type Cは、私のオリジナルの錯視ですが、途中でキャラクターが変化するところが従来のbarrier grid animationにない特徴の1つです。ただし、今回はそれは「TANK 2 DUCK」だけでしかやってなくて、戦車がアヒルに変化する瞬間のシッポの出るタイミングなど見てほしいです。



この製品で使われている素材について、エピソードはありますか?


さすがにフローティングペンの定番のESKESEN社製のペンで、液体入りなのに何年たっても安定しているのが素晴らしいと思います。入っているのは医療用でも使われるオイルで、ペン軸も欧州の安全規格を取得しているものです。



AssistOnのお客様にメッセージをお願いします


AssistOnファンの私としては、今回、このような形でとり扱っていただくのはとてもうれしいです。

AssistOnの魅力というと、Type Aと同じシマシマアニメの原理を使って日時計なのにデジタル表示をする「Sun Dial」という凄い商品をAssistOnさんで買ったことがあります。








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